レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/02/16
- 登録日時
- 2018/03/29 00:30
- 更新日時
- 2018/05/09 14:42
- 管理番号
- 茨城-2017-236
- 質問
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解決
徳川斉昭の時代に,水戸藩が松前藩へ借地願を送ったらしいのだが,その文書はあるか。できれば原本が見たい。
- 回答
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1 『松前藩』の確認より
ご覧になられたのは,p.146の「徳川斉昭が直接松前藩に西蝦夷地・カラフトの借用を申し込んで来たり」という部分ではないかと思われます。
巻末の主要参考文献の欄を確認したところ,水戸藩関係の資料はなく,松前藩関係の資料が主になっています。
2 『水戸市史 中巻4』・『那珂湊市史料 第3集』を確認
(1) 『水戸市史 中巻4』(水戸市史編さん委員会/編,水戸市役所,1982)
第20章 安政の改革-第9節 蝦夷地開拓
p.783
「天保十四年(一八四三)八月、水戸藩では領分大津浜(北茨城市)の鈴木平七の内願に依り、蝦夷地の場所借用につき松前藩に交渉することとなった。」
この部分に関する注 p.793
「「那珂湊市史料」第三集 解説、「天保十四年卯八月松前御用留」(水戸藩蝦夷地場所借受懸合一件留、市立函館図書館所蔵)に依る詳しい解説であるから、これに依る。その外「北海道史」二参照。」
(2) 『那珂湊市史料 第3集』(那珂湊市史編さん委員会/編,那珂湊市,1978)
p.33
翻刻収録されている「安政五年生田目氏日記」(市立函館図書館所蔵)の解説の中で,市立函館図書館所蔵の「天保十四年卯八月松前御用留」(水戸藩蝦夷地場所借受懸合一件留)について説明がありますが,「天保十四年卯八月松前御用留」そのものは収録されていません。
以上より,『北海道史』をご確認いただくか,市立函館図書館にご相談された方がよいかと存じます。
- 回答プロセス
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(1) 出典を確認
(2) 『水戸市史 中巻4』を確認→出典を確認
・『那珂市史料 第3集』→出典:市立函館図書館所蔵「天保十四年卯八月松前御用留」(水戸藩蝦夷地場所借受懸合一件留)
・「北海道史」二→所蔵なし
(3) 『水戸藩史料 別記上』の「蝦夷開拓の議」,『史籍雑纂 第5』の「不慍録」→朝廷との関係
- 事前調査事項
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『松前藩』の中に記述があった。(ページは不明)
- NDC
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- 北海道地方 (211 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 松前藩濱口 裕介/著現代書館
- 水戸市史中巻4水戸市史編さん委員会/編水戸市役所
- 那珂湊市史料第3集那珂湊市史編さん委員会/編那珂湊市
- キーワード
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- 水戸藩(ミトハン)
- 松前藩(マツマエハン)
- 蝦夷地(エゾチ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土,人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000233553