レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/08/27
- 登録日時
- 2015/11/29 00:30
- 更新日時
- 2015/12/01 19:40
- 管理番号
- 0000001338
- 質問
-
未解決
海外の友人から、墓地写真の調査を依頼された。
墓地は陸前高田の龍泉寺(曹洞宗)だが、東日本大震災の津波で流されており問い合わせることができない。
墓石①「○○家代々之墓」と記載されている 墓石②梵字と戒名が彫られている 墓石③台座に彫られている家紋 の手掛かりから調べる手立てはないか。
- 回答
-
・『苗字から引く家紋の事典』『家紋大図鑑』『日本家紋大鑑』『日本家紋大事典』で墓石①の苗字をお探ししましたが、該当する家紋は見つかりませんでした。
・家紋の特徴として目に付く、幾何学的な図形や簡略化された図像の線描と比較すると、お探しの家紋はレリーフ彫りで、線描がないことから、家紋ではなく飾り彫りである可能性が考えられます。
写真の家紋から見て取れる、花弁が6枚の一重咲きの花であること、上向きに花開いていること、中央に三角の花弁があること の特徴を踏まえて探すと、蓮の花の図像が見つかりました。
「工具屋ボイス」(http://bosekiten.net/shop/item2-9015370123-1.html)「デザイン帳 第34集 和型墓石 花立&水鉢用蓮華(データ版)34-055」 ※平成27年10月20日確認
・『お葬式・供養・お墓の基礎常識』『こだわりのオリジナル墓石 ver.2』に各宗派の代表的な墓石が紹介されており、禅宗の墓石は、柱頭に○が入るのが特徴とありました。しかし、写真の墓石群には円形の飾り石や文字が入っておらず、禅宗の一派である曹洞宗の様式にあてはまりません。場所と宗派については、友人の記憶から菩提寺を割り出したとのことなので、龍泉寺(曹洞宗)ではない可能性もあります。
・刻まれた梵字をたどると、浄土宗、真宗の様式に近いようです。『全国寺院大鑑 別巻』で、場所、宗派から、東日本大震災前の寺院をお探しできますので、今一度ご確認ください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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いろいろな家紋事典を調べてみたが、見つからなかった。
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38 9版)
- 参考資料
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- 1 苗字から引く家紋の事典 高澤/等?著 東京堂出版 2011.1 R288.6/10025
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2 家紋大図鑑 丹羽/基二?著 秋田書店 1977.11 288.6/15 -
3 日本家紋大鑑 能坂/利雄?編 新人物往来社 1979.9 288.6/24 -
4 日本家紋大事典 丹羽/基二?著 新人物往来社 2008.11 R288.6/10023 -
5 お葬式・供養・お墓の基礎常識 実業之日本社 1995.3 386.6/40 -
6 こだわりのオリジナル墓石 ver.2 吉田/剛?監修 インデックス編集部?編著 インデックス 2011.1 385.6/10043/2 150-15160p -
7 全国寺院大鑑 別巻 全国寺院大鑑編纂委員会?編集 法蔵館 1991.10 185.1/61/B
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000184664