レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年09月02日
- 登録日時
- 2020/09/02 17:03
- 更新日時
- 2020/12/24 10:45
- 管理番号
- 20200902-2
- 質問
-
解決
明治時代、日本の刺青(いれずみ)が海外旅行のお土産となっていたらしい。それについて詳しくしりたい。
- 回答
-
以下の資料がみつかった。
<図書>
小山騰『日本の刺青と英国王室 : 明治期から第一次世界大戦まで』 藤原書店 , 2010.12
本館請求記号:383.7 - Ko97
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/ncid/BB0437822X.html (2020/09/02 確認)
序章 英国の「刺青」の時代
第1章 幕末・明治の名人刺青師
第2章 日本滞在記や旅行記に紹介された日本の刺青
第3章 英国王室とエドワード七世
第4章 英国における刺青受容と刺青師たち
第5章 日本で刺青を入れた英国王室関係者および英国貴族
第6章 「刺青師のエンペラー」彫千代
終章 「文明」と「野蛮」のパラドクス
p.11 日本の明治時代(一八六八年-一九一二年)に相当する時期、海外の王室および上流階級の間で日本の刺青が流行したことについての概要説明がある。
明治時代に日本を訪問した英国王室の五人の王子のうち、少なくとも四人は日本で刺青を入れたことが説明されている。
p.14 「浮世絵が日本を訪問した外国人旅行者の間で高級なおみやげとして買われたように、刺青も船員や旅行者にとっては持ち運びが便利な日本のおみやげでもあった。」
<日本旅行記の記載>
ヨセフ・コジェンスキー著 ; 鈴木文彦訳 『明治のジャポンスコ : ボヘミア教育総監の日本観察記』 サイマル出版会 , 1985.1
本館請求記号:291.09 - Ko79
p.6「彼らのあとからホリ(彫師)と呼ばれる日本の芸術家が部屋に来て、お客の皮膚や体のどの部分にでも痛みなしに入れ墨することのできる絵柄の見本を見せてくれる」
※原著では、10ページ3行目に‘hori’と表記されている。
Kořenský, Josef. Cesta kolem světa 1893-94. Díl I, Atlantický oceán, Amerika, Tichý oceán, Ostrovy Havajské, Žaponsko. V Praze: J. Otto, [mezi 1896 a 1902]. 2 sv. (ii, 351; 459, vii s., [32] l. obr. příl.).
http://kramerius5.nkp.cz/view/uuid:31379030-dcb1-11dd-a746-000bdb925259?page=uuid:99d5c0e0-39d5-11e8-b38f-5ef3fc9bb22f (2020/09/02 確認)
<国立国会図書館デジタルコレクション>
経済雑誌社 編『日本社会事彙』. 下巻 (経済雑誌社, 1902)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1805636 (2020/09/02 確認)
p. 1585-1588 ホリモノ
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1805636/797 (2020/09/02 確認)
「ホリモノ」(刺青)について、明治時代に執筆された解説。
谷崎潤一郎は、『刺青』を執筆するとき、「『日本社会事彙』第三版の中にある「ホリモノ」を参考にした」(小山騰『日本の刺青と英国王室 : 明治期から第一次世界大戦まで』 藤原書店 , 2010.12 p.18 )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 衣食住の習俗 (383)
- 日本 (291)
- 参考資料
- キーワード
-
- 刺青
- 入れ墨
- イレズミ
- 彫り物
- 彫り師
- 明治時代
- 英国王室
- お土産
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000286653