レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年11月27日
- 登録日時
- 2015/03/23 13:00
- 更新日時
- 2016/05/21 14:57
- 管理番号
- 【8】中2013-033
- 質問
-
「はにかむ」という漢字を確かめたい。書道の手本にある「黍」という漢字は「はに」と読むのではないか。そのことを確認したい。
- 回答
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「はに」ではなく「きび」と読む。
下記資料に読み方が載っていた。
『字通』/R813/ 白川静 平凡社 1996 p.777 【資料1】
『季語季題よみかた辞典』/R911.3キ/ 日外アソシエーツ 1994 p.491 【資料2】
『日本うたことば表現辞典 植物編(上)』/R911.1ニ/ 遊子館 1997 pp.177-178【資料3】
- 回答プロセス
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1.漢和辞典で調べる。
『字通』/R813/ 白川静 平凡社 1996 【資料1】
1)部首「禾」で引く→なし
2)総画索引で「12画」から見当をつける。
p.777 部首「黍(きび)」・・・①
「はにかむ」と思い込んでいたため、「きび」という読みに納得されない様子。実際の書道の手本を見せていただく。
書道の手本:「黍噛んで芸は荒れゆく旅廻り」 平畑静塔・・・②
2.②から俳句の季語で調べる。
『季語季題よみかた辞典』/R911.3キ/ 日外アソシエーツ 1994 【資料2】
季語季題五十音順索引からp.491・・・③
『日本うたことば表現辞典 植物編(上)』/R911.1ニ/ 遊子館 1997 【資料3】
pp.177-178 きびの図あり・・・④
①③④ともに「黍」+「かむ」の用例なしだが、秋の季語として用いられる語として納得された。
<<後日追記>>
所蔵資料を著者名「平畑静塔」で検索
◎『日本の詩歌 30 俳句集』/911ニ/ 中央公論社 1974 【資料4】
p.333に②と同一句の掲載あり。振り仮名と詩の解釈もあり。
こちらが提供できたら最も良かった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813)
- 詩歌 (911)
- 参考資料
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【資料1】白川静著 , 白川, 静(1910-2006). 字通. 平凡社, 1996-10.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000116937-00 , ISBN 9784582128048 -
【資料2】日外アソシエーツ株式会社 編 , 日外アソシエーツ株式会社. 季語季題よみかた辞典. 日外アソシエーツ, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002341322-00 , ISBN 4816912509 -
【資料3】大岡信 監修 , 日本うたことば表現辞典刊行委員会 編 , 大岡, 信, 1931-. 日本うたことば表現辞典 2(植物編 下巻). 遊子館, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002601950-00 , ISBN 494652505X -
【資料4】日本の詩歌 第30 (俳句集). 中央公論社, 1970.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000006512-00
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【資料1】白川静著 , 白川, 静(1910-2006). 字通. 平凡社, 1996-10.
- キーワード
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- 漢字
- 俳句
- 季語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 漢字の読みで漢和辞典類で探索したが、作者名が分かる場合は文学の方面から調査することも必要。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000169678