レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年08月10日
- 登録日時
- 2020/09/12 12:58
- 更新日時
- 2021/01/07 16:26
- 管理番号
- 広県図2020050
- 質問
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1957(昭和32)年9月に制定された『群馬県警察歌』の作詞者とされる「岩崎喜代子」は,1954(昭和29)年に「広島県因島市歌で入選歴あり」とされている。
『因島市歌』作詞者の「牧由起子」は岩崎の筆名,あるいはその逆であることを示す資料(『因島市歌』制定当時の新聞や市広報の記事など)が存在するのかを知りたい。
- 回答
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旧因島市歌の作詞者である牧由起子について,略歴等当人に関する記述は見付かりませんでした。
当館は,因島市の広報誌は昭和37年からの所蔵となり,市歌制定当時の記事を調査することができません。
地元の尾道市立因島図書館に問合せましたが,やはり当時の広報誌は所蔵していないとのことでした。
参考までに,当館の調査結果をお知らせします。
『中国新聞 備後版』(マイクロ)
昭和29年5月3日8面「島祭りに万余の人波 初誕生迎えて沸く因島」
記事中に「市章、市歌もあわせて発表した。」とありますが,詳しい説明はありません。
なお,公募広報や当選発表の記事を探すのは困難ですので,調査については出来かねます。御了承ください。
新聞記事データベース聞蔵Ⅱ(朝日新聞)及び日経テレコン21(中国新聞/収録範囲は1996年以降)で「牧由起子」「岩崎喜代子」「木村靖弘」「因島市歌」「因島市のうた」といったキーワードで検索しましたが,関連記事は見付かりませんでした。
なお,聞蔵Ⅱに収録の朝日新聞広島版の昭和29年4月30日から5月5日の期間を調査したところ,次の記事がありました。
昭和29年5月1日8面(廣島版)「建設へ八年計画 因島きょう市制一周年」
「船のスクリューで造船を、スキをもって農業をあらわしこの二つを組合せたもの(尾道市栗原町万城世紀子さん作)=図は市章」
「因島市のうた」については,一節のみ記載がありますが,作詞者の名前は記載されていません。
『ありがとう因島市:因島市閉市記念誌 1953-2006』因島市企画財政課/編集,広島県因島市,2006【H312.42/インノ106ア】
p.4 昭和29年の5月に「市制施行1周年記念行事と第1回島のまつりを開催。全国公募した中から、市章・市歌を制定」とあります。
『いんのしま:市制20年のあゆみ』因島市総務民生部総務課/編,1973【H35.43/I54/48】
p.8 昭和29年 おもなできごと
「〃[5月1日]市章・市歌制定」
p.36 因島市のうた
楽譜と歌詞(1番から4番まで)が掲載されていますが,作詞者の紹介等の記載はありません。
『因島市勢要覧 1955』因島市秘書課/編集,因島市,1955【H35.43/I54/30】
表紙裏 「因島市のうた 唄 伊藤久男 伴奏 コロムビアオーケストラ」
歌詞(1番から4番まで)が掲載されていますが,作詞者の紹介等の記載はありません。
『毎日新聞』(広島地方面を切抜き製本したもの)の昭和29年5月1日~5日(4日休刊)を調査しましたが,関連記事はありませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『因島市歌』は1954年5月1日制定。作詞:牧由起子 補作:竹中郁 作曲:樋口昌道 編曲:服部逸郎
https://web.archive.org/web/20050308163230/http://www.city.innoshima.hiroshima.jp/zentai/fpro.htm
- NDC
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- 音楽 (760 9版)
- 地方自治.地方行政 (318 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 因島市歌
- 因島
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000287009