レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年11月16日
- 登録日時
- 2022/11/16 14:58
- 更新日時
- 2022/11/16 16:36
- 管理番号
- 207
- 質問
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解決
明治20年代頃の尼崎町会における東町派・西町派の対立について調べたい。
- 回答
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明治20年代頃、尼崎町会では東町派と呼ばれる商人層の議員と、西町派と呼ばれる士族層の議員の対立がありました。
東町派は、旧尼崎城下のうち主として東部から中部、風呂辻町・市庭町・築地町などに地盤を有する商工業者や地主、及び士族のうち企業・資本への指向を有する議員からなる派閥でした。一方西町派は、旧城内や西部の宮町・別所町などの旧武家屋敷町に地盤を有する士族主体のインテリ層からなる派閥でした。
両派は、経済的基盤や資本主義化における指向性などの違いから、徴税賦課方法をはじめいくつかの政策課題をめぐって対立し、それぞれの派閥に属する議員数の変遷がありました。
この一連の経緯については、『尼崎市史』第3巻近代編(p248~254)が記載しており、またこれを記述する当時の政事雑誌『琴陽之珠』を、『尼崎市史』第7巻近代資料編上(p274~277)が翻刻掲載しています。
なお、この明治期の派閥対立に続く大正期、市制施行(大正5年、1916)以降の尼崎市会における派閥対立を論じたものとして、『たどる調べる尼崎の歴史』第3部第5章第三節掲載の「新聞からみる尼崎の政治-大正期を中心に-」(蒲谷和敏-かばやかずとし-執筆、p193~196)があります。
- 回答プロセス
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1 明治20年代頃の尼崎町会における東町派・西町派の対立に関する参考文献
◆『尼崎市史』第3巻近代編(尼崎市,1970)p248~254
◆『尼崎市史』第7巻近代資料編上(尼崎市,1976)p274~277 政事雑誌『琴陽之珠』関連記事を翻刻掲載
2 上記に続く大正期、市制施行(大正5年、1916)以降の尼崎市会における派閥対立を論じる参考文献
◆『たどる調べる尼崎の歴史』/Web版たどる調べる尼崎の歴史
第3部第5章第三節1「近代史料と研究」p193~196「新聞からみる尼崎の政治-大正期を中心に-」
(蒲谷和敏-かばやかずとし-執筆)
- 事前調査事項
- NDC
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- 地方自治.地方行政 (318 10版)
- 参考資料
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[兵庫県]尼崎市. 尼崎市史 第3巻 第3巻. [兵庫県]尼崎市, 1970-09.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000156122-00 (当館請求記号 219/A/ア-3) -
尼崎市 編 , 尼崎市. 尼崎市史 第7巻 史料編 近代 上. 尼崎市, 1976.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I077187880-00 (当館請求記号 219/A/ア-7) -
尼崎市立地域研究史料館 編集 , 尼崎市立地域研究史料館. たどる調べる尼崎の歴史 : 新「尼崎市史」 : 尼崎市制100周年記念 下巻. 尼崎市, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I101750827-00 (当館請求記号 219/A/ア)
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[兵庫県]尼崎市. 尼崎市史 第3巻 第3巻. [兵庫県]尼崎市, 1970-09.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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Web版たどる調べる尼崎の歴史
第3部第5章第三節1「近代史料と研究」p193~196「新聞からみる尼崎の政治-大正期を中心に-」
(執筆者:蒲谷和敏-かばやかずとし-)
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/trace/pdf/00300503.pdf
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地方議会 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000324180