レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年12月19日
- 登録日時
- 2019/08/22 16:46
- 更新日時
- 2019/10/25 15:14
- 管理番号
- 015-20190822-04
- 質問
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解決
かつて東京都中央区日本橋に存在した「自費出版図書館」の蔵書が、
閉館後どうなったか、旧蔵書を受け入れた機関があるかを知りたい。
- 回答
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旧蔵書を受け入れた機関についての情報を見つけることができなかった。
リタイアメント情報センターのサイトには今も「自費出版相談室」が設けられているので、
自費出版図書館の事業を受け継ぐなど、何等かの形で関わっている可能性がある。
- 回答プロセス
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①リタイアメント情報センターのサイトには今も「自費出版相談室」が設けられているので、自費出版図書館の事業を受け継いだなど、何等かの形で関わっている可能性があると考えられる。
②内閣府のNPO法人ポータルサイトによると、「NPO法人自費出版ライブラリー」は2016年01月27日に解散済みのようだ。
https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/013001883
③「NPO法人リタイアメント情報センター」の方も調べたが、残念ながら自費出版ライブラリーとの関わりは読み取れなかった。
https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/013093516
④質問者からの事前調査事項に”「りらいぶジャーナル(RJ-Web)」は最終更新が2013年であり”とあるが、実際は今も刊行中で、「新着情報」の「りらいぶジャーナル」から、最新号まで見ることができた。2017年11月18日公開?の10周年記念号には,ところどころ自費出版図書館・ライブラリーの記述があった。
http://retire-info.org/journal.htm
⑤『専門情報機関総覧』も確認したが、少なくとも専図協の会員ではなかったということなので、図書館関係の媒体で記事になっているとは考え難い。
⑥いくつかの図書館業界誌に狙いを定めてCiNii Articlesを確認したが、やはりCiNii Articlesで探すことができる範囲では芳しい記事は存在しないようだった。
⑦また、国立国会図書館が運営する図書館情報ポータルを確認したが、自費出版図書館の閉館に触れた記事は掲載されていないようだった。
http://current.ndl.go.jp/
- 事前調査事項
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関連文献 : 自費出版図書館 http://library.main.jp
調査済み事項(データベース) : WINE,CiNii Books / Webcat Plus,NDL-OPAC
(国立国会図書館),CiNii Articles
調査済み事項(内容) :
①早稲田大学図書館蔵書の自費出版図書館関連資料はすべて閉館よりかなり以前のもので、閉館後について言及を得られそうにない。
②同図書館が自費出版書情報を寄稿していたリタイアメント情報センター運営のウェブサイト「りらいぶジャーナル(RJ-Web)」は最終更新が2013年であり閉館に関する情報は得られなかった
③グーグルブックスで検索したところ、「びぶろす」に掲載された記事とアーカイブ立国編集委員会(2014)、筑井(2014)がヒット
・・「びぶろす」(官廳図書館研究会)の記事は、俵元昭「自費出版の世界と図書館」『びぶろす』45(3) 、1994-03と思われる。自費出版図書館や前身の私家版図書館について言及があるようだが閉館については言及を得られそうにない。
・・閉館後に刊行されたアーカイブ立国宣言編集委員会『アーカイブ立国宣言』
ポット社、2014年では非商用出版物の保存機関として紹介されているが、
閉館については言及が得られなかった。
・・筑井信明『メールマガジン漂流記』は2001年の書籍の再刊であり有用な情報は
得られなかった。
④CiNii Articlesで検索したところ「インタビュー 自費出版書は独自の貴重な文化財:自費出版図書館館長伊藤晋さんに聞く」『社会教育』54(3), 4-6, 1999-03が見つかったが、閉館後について言及を得られそうにない。
⑤聞蔵IIビジュアル・ヨミダス歴史館・毎索で検索したところ、90年代から00年代にかけての活動を取り上げた記事は見つかったが閉館については言及を得られなかった。
⑥国立国会図書館が所蔵する自費出版図書館関連資料は全て2009年までに受け入れのもので、いずれも自費出版図書館の自費出版支援部門による自費出版本と思われ、閉館について言及を得られそうにない。CiNii Booksに関しても同様。自費出版図書館による図書館報などの定期刊行物は存在が確認できなかった。
⑦はてなキーワードの「自費出版図書館」の項には「2017年8月時点ですでに閉館している旨記述があるが、それ以上の情報は得られなかった。
⑧自費出版ネットワーク・自費出版文化賞の公式ページ(http://www.jsjapan.net)内を確認したが00年代以降の言及は得られなかった。
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000260394