レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/1/12
- 登録日時
- 2017/03/17 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:32
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000459
- 質問
-
解決
【金沢市庁舎について】 金沢市図書館ホームページに公開されている『金沢絵葉書』「10. 金沢市役所」の建物の建設と取り壊しの年が知りたい。また、現在のどの場所に建っていたのかも知りたい。
- 回答
-
『金沢絵葉書』(11826123)
【URL】https://www2.lib.kanazawa.ishikawa.jp/reference/kanazawaehagaki.htm
○建設の年・場所について
『20世紀の照像 石川写真百年・追想の図譜』(改編版)(118388152)p.58「金沢市役所」によると、最初の庁舎は明治16(1883)年に建てられ、次の庁舎は大正11(1922)年に完成した。
『金沢の百年 大正・昭和編』(市史年表)(109089889)p.68によると、大正11(1922)年2月11日に金沢市役所新庁舎の落成式が行われた。
『金沢市政概要 昭和5年』(119514824)などによると、大正11(1922)年に完成した庁舎の住所は広坂通76番地ノ2ノ2、77番地ノ2ノ2合併他15筆である。『金沢市遊覧案内』(1923年発行)(118570687)所収「金沢新市街地図」などによると、金沢市役所の所在地は現庁舎の建っている場所(広坂1-1)と同じである。
○取り壊しの年・場所について
『20世紀の照像 石川写真百年・追想の図譜』(改編版)(118388152)p.58「金沢市役所」によると、大正11(1922)年に完成した庁舎は昭和54(1979)年に取り壊された。
『金沢の市政 平成28年度』(109234175)p.89によると、現庁舎のうち、本館は昭和46(1971)年3月、新館は昭和56(1981)年3月に完成した。
『石川県年表 昭和篇4』(11910002)p.474によると、昭和54(1979)8月22日に、先月取り壊された金沢市役所旧庁舎にかわる庁舎の改築工事地鎮祭が市役所構内建設現場で行われた。よって、旧庁舎が取り壊されたのは昭和54(1979)年7月である。
北國新聞(夕刊)昭和54(1979)年8月22日6面に地鎮祭の記事が掲載されており、改築庁舎のほかに旧庁舎跡地に地下駐車場を建設したと書かれている。
北國新聞(朝刊)昭和54(1979)年8月21日16面記事「懐かしの市役所旧庁舎百分の一の模型完成」によると、旧庁舎は大正12(1923)年2月の建設で(大正11年の誤りか)、木骨コンクリート一部三階建て延べ1,695平方メートル。屋上のサイレン塔とこれをはさんだドームが特徴で、近世ルネサンス様式を採り入れた、当時では最先端をゆく建物だった。その後の増築で一時、延べ面積3,728平方メートルになったが、昭和46(1971)年7月に一部解体され、ことし6月18日から7月15日にかけ解体撤去されたさいは述べ2,335平方メートルだった。
北國新聞(朝刊)昭和54(1979)年6月19日16面記事「市旧庁舎に幾何学模様 取り壊しの防護さく造り」によると、庁舎の取り壊し準備が18日から始まった。23日からの取り壊しを前に防護さくを設けるもので、16日に資材を運び込み、17日から一部で防護さくの設置が開始された。
以上の経緯を時系列に整理すると、昭和54(1979)年6月取り壊し着手、7月取り壊し完了、8月新庁舎建設着手、昭和56(1981)年建設完了となる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000212090