お問い合わせ内容について、該当する資料を発見できませんでした。
調査の過程で見つかった、「女性に年齢を訊く」ことの是非について記載のあった明治期および昭和期の資料として資料1および資料2を参考までにご紹介します。
なお、これらの記載内容が当時の一般的な認識である、という情報は見当たりませんでした。また、明治期から昭和前期にかけての礼儀作法に関する書籍を探す場合に参照できる資料として、資料3を参考までにご紹介します。
また、国立国会図書館オンライン(
https://ndlonline.ndl.go.jp/ )で件名に「礼儀作法」、「ビジネスマナー」、「女性問題」、「セクシャルハラスメント」などを入力して検索すると、関連書籍を検索することができます。
・資料1『談話術修養』(蘆川忠雄/明43.11)
→「第二十章 婦人に對する談話」(pp.298-313(165コマ-172コマ))中のpp.304-305(168コマ)に「七 年齡の質問は無禮に當る」が掲載されており、年齢の質問をする日本人の癖を批判し、「妙齢の婦人に向て……といふやうに、年齢を質すものあり、是れ婦人に恥辱を與ふる行為なり、……」といった記載があります。
・資料2『日常の交際作法』(堀内敬三/大日本雄弁会講談社/1952)
→「社交のしかた」(pp.50-86(31コマ-49コマ))中のpp.50-52(31コマ-32コマ)に「個人的な私事をたずねるな」が掲載されており、個人的な私事をたずねがちな日本人を批判し、年齢をたずねるのは失礼であり特に相手が女性の場合は無礼なことである、といった旨の記載があります。
・資料3『近代日本礼儀作法書誌事典』(陶智子, 綿抜豊昭編著/柏書房/2006.7)
→明治期から昭和前期までの礼儀作法に関する書籍の目録です。書籍ごとに解題のほか、詳細な目次が掲載されています。
なお、資料3に記載された資料のうち当館の所蔵資料については、おおむね、国立国会図書館デジタルコレクション(
https://dl.ndl.go.jp/ )で閲覧できます。