レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2013/06/20 10:09
- 更新日時
- 2015/03/27 11:02
- 管理番号
- 倉吉市図2013-002
- 質問
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魚町・肴町の地名の由来は、漁港パターン(漁港に直結した魚町・肴町)・魚問屋パターン(内陸にいったん運ばれた魚介類を周辺もしくは遠隔地に行商・輸送する中継ポイント)・料理屋パターン(城下の最も繁華な町に「魚屋」という料理屋がある)の3パターンがあるが、倉吉の魚町はどのパターンにあたるか
- 回答
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由来については①、②に記述あり。
①『倉吉町誌』福光勝次郎/編 倉吉町 1941年発行 …p45 「魚町=魚問屋が多くあった」と記載あり。
図版の「倉吉古地図(今より凡そ二百数十年前陣屋を中心に写したる地図) 其ノ二」に“魚町分八十八間”と出てくるので、魚町の地名は江戸時代(元禄の頃)から使われていたことになる。
②『倉吉市誌』倉吉市誌編さん委員会/編 倉吉市 1956年発行 …
p280 「町人の社会生活」の項目の中に“魚屋と酒屋”の記載があり、倉吉の魚町についても少し触れられている。
“倉吉は魚町一町内であって、問屋の数は少なかったであろうが、やはり武士の家を得意先とする問屋が幾軒かあって、毎日鮮魚を届けたのであろう。”との記載有。
※武士の家を得意先とする店は問屋もしくは小売りも含むものと思われる。
p530 「魚市場のうつりかわり」の項目の中に、“倉吉には、むかしの面影をのこしている町名に、魚町・魚の棚などの名も残っている”との記載あり。
したがって、倉吉市の魚町の地名の由来は、「魚問屋」パターンにあたると思われる。
- 回答プロセス
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『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』『日本地名体系 32 鳥取県の地名』は確認済みで、それ以外の情報(または裏付けとなる資料)を見たいとのことだったので、出典となったであろう郷土資料をあたっていく。
- 事前調査事項
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『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』『日本地名体系 32 鳥取県の地名』は確認済み
『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』…“町名の由来は、魚介物を扱う商人が多かったことによる”
『日本地名体系 32 鳥取県の地名』…“魚介物を扱う商人が多かったのが町名由来”
と記載あり。
- NDC
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- 日本 (291 8版)
- 参考資料
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①福光勝次郎/編 , 福光勝次郎. 倉吉町誌. 鳥取県東伯郡倉吉町, 1941.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I031771534-00 -
②倉吉市誌編さん委員会 編 , 倉吉市. 倉吉市誌. 倉吉市, 1956.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001077695-00 -
③倉吉市史編集委員会 編 , 倉吉市. 倉吉市史. 倉吉市, 1973.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001217026-00 -
④新編倉吉市史編集委員会/編集 , 倉吉市. 新編倉吉市史 第2巻. 倉吉市, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000577795-00
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①福光勝次郎/編 , 福光勝次郎. 倉吉町誌. 鳥取県東伯郡倉吉町, 1941.
- キーワード
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- 魚町
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000132861