レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/09/18 15:45
- 更新日時
- 2016/09/22 11:42
- 管理番号
- 門司一般6
- 質問
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戦時中門司港から大陸へ出兵した軍馬について何か資料はありますか。
- 回答
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『北九州の戦争遺跡』に「軍馬の水飲み場」を説明している項目がありますが、この水飲み場の「出征軍馬の水飲み場」と題した説明板によれば、「満州事変の勃発から第二次世界大戦にかけて、日本全国の農村から多くの農耕馬が軍馬として徴発され、この門司港から軍用船で戦地に渡りました。その数、百万頭に及ぶといわれています。」と記されています。百万頭の根拠は不明です。
また、門司の正蓮寺には日本最古の「軍馬塚」と「日支子事変殉難軍馬之碑」があります。「正蓮寺軍馬塚」には、日清戦争から帰還中の第六師団の将兵と軍馬57頭を乗せた門司丸が、門司を目前にして沈没し、将兵は助かったが軍馬はすべて死んだため、「その魂を弔う」と記念碑を建立した経緯が書かれています。「日支事変殉難軍馬之碑」は、正蓮寺軍馬塚が世に知られたため、第六師団関係の軍馬の遺骨などが正蓮寺に送られてきたので、正蓮寺婦人会がこれらを取りまとめて碑を建立したそうです。
小倉北区城内には「軍馬忠霊塔」があります。
- 回答プロセス
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郷土資料コーナーに直接あたり、門司港での軍馬塚について書かれている『軍馬塚にはなし』をみてみる。
軍馬塚については詳しく載っていた。
さらに、『門司市史第二篇』の戦中の記録に、在郷軍人会が地方馬の検査をしたとあった。
『北九州の戦争遺跡』に軍馬塚、馬の水飲み場などの記述もあった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『正蓮寺軍馬塚のはなし』 中山主膳著 門司郷土会 1999年 <K211.2/ナ> (77頁)
- 『門司市史第二篇』 門司市役所 1963年 <K211.2/モ> (57頁)
- 『北九州の戦争遺跡』 北九州平和資料館をつくる会編 2006年 <K211.2/キ> (30~32頁)
- 「門司文化」№37号 門司文化団体連合会1993年 <K> (8頁・9頁)
- 「門司新報」明治29年6月28日号、明治29年8月2日号、明治29年8月26日号 門司新報社
- 『門司郷土叢書 第2巻」門司郷土叢書刊行会/編 国書刊行会 1981年【K080/モ/2】(426~430頁)
- キーワード
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- 軍馬
- 軍馬塚
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000071505