レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/07/17 10:48
- 更新日時
- 2021/01/09 16:58
- 管理番号
- 宮城野2016-事3
- 質問
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解決
「光琳笹(こうりんざさ)」とはどんな笹なのか見てみたい
- 回答
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「光琳笹(こうりんざさ)」とは、竹の皮に金箔を施し、料理をのせるもの。
尾形光琳の有名な逸話がある。嵐山に仲間と花見に出かけたとき、彼らは贅を凝らした行厨から山海の珍味を取り出したが、光琳はひとり竹の皮の包みから握り飯を食べていた。人々は嘲笑したが、よくみると竹の皮の裏には金銀を使った精緻な蒔絵が施されていた。しかも食べ終わると大堰川に流してしまった。
この逸話がもととなり、現在では、料理を盛り付ける竹の皮に金箔を施したものを「光琳笹」といい、高級料亭などで供されている。
- 回答プロセス
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はじめ、「光琳笹」を笹の種類だと思い、植物や園芸関係を調べたが見つからなかった。データベース「ジャパンナレッジ」の日本国語大辞典には「光琳菊」、「光琳梅」、「光琳松」などはあったが、「光琳笹」はヒットしなかった。
そこで、インターネットで「光琳笹」を検索すると、料理学校のサイトに尾形光琳の上記逸話と料理をのせた「光琳笹」の写真があった。尾形光琳といえば、江戸時代の画家、工芸家という事で人物事典などを調べると『朝日日本歴史人物事典』のp341、『世界人物逸話大事典』のp203-204に記載があり、図書資料でも逸話を確認することができた。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『朝日日本歴史人物事典』 朝日新聞社/編 朝日新聞社 1994年
- 『世界人物逸話大事典』 朝倉治彦/編 角川書店 1996年
- オンラインデータベース:「ジャパンナレッジ」
- 辻調グループ校友会ホームページ「日本料理の料理観 その1 畑耕一郎」 2015年 http://compitum.net/col_rec/kyojyu/kyoujyu1.html(2015年8月12日アクセス)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000194824