レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/07/11 16:34
- 更新日時
- 2021/01/09 16:56
- 管理番号
- 広瀬2014-事02
- 質問
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解決
支倉常長が外国に行った時に、色石和紙で鼻をかんだら、まわりの人たちが驚いたというエピソードを何かで読んだ。そのときのエピソードと、白石和紙について書いてある本が見たい。(小学生からの質問)
- 回答
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『ジュニア版 支倉常長』p9に「嵐のため一時寄港したフランスの港町サン・トロペでは、一行の鼻をかんでは捨てる絹のような和紙の鼻紙が現地の人の注目の的になり、みんな先を争って拾ったというエピソードが残っています。」との記述があり、また『遥かなるロマン 支倉常長の戦闘い』p110にも「『大日本史料』に収めてあるサン・トロペ領主婦人の報告書によると、懐紙はてのひら大で絹の布のような薄さ。フランス人には高級品に見えたらしく、鼻をかんで地に捨てると、人々は争って拾ったという。(中略)懐紙は、仙台藩でとれた白石和紙らしい。現在の宮城県南部、白石地方が産地。」との記述があった。
白石和紙については『ふるさと通信宮城にひとめぼれ』p61や『人づくり風土記4 ふるさとの人と知恵 宮城』p124-p129などに記載があり、前書には「桑科のコウゾを原料にしている、日本でも数少ない純粋な和紙で、その技法は平安時代から、かたくなに伝えられている。」「江戸時代には伊達政宗が産業の振興策として奨励し、仙台藩の加護を受けた農民たちが、副業として生産に精を出したと伝えられている。」との記述があり、白石和紙のカラー写真も掲載されている。
- 回答プロセス
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郷土資料で子供向けに書いてある本は多くないが、支倉常長という人物や慶長遣欧使節について書いてある読みやすい本を探し、白石和紙については、写真やいわれが書いてある本を紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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仙台市博物館 編 , 仙台市博物館. ジュニア版支倉常長. 仙台市博物館, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I025202599-00 -
河北新報社編集局 編 , 河北新報社. 遥かなるロマン : 支倉常長の闘い. 河北新報社, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002280447-00 , ISBN 4873410606 -
ふるさと通信宮城にひとめぼれ : 歴史が育んだ美食・文化・人. エフジー武蔵, 2001. (Musashi books)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I012659509-00 , ISBN 4901033069 -
石川松太郎 [ほか]編纂 , 石川, 松太郎, 1926-2009. 人づくり風土記 : 江戸時代 4 (ふるさとの人と知恵・宮城). 農山漁村文化協会, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002331362-00 , ISBN 4540940074 -
菊地勝之助/編. 仙台事物起源考. 郵辨社, 1967.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I016580893-00
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仙台市博物館 編 , 仙台市博物館. ジュニア版支倉常長. 仙台市博物館, 2003.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000155959