レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年10月10日
- 登録日時
- 2016/02/27 09:56
- 更新日時
- 2016/02/27 10:30
- 管理番号
- 静岡郷土-11
- 質問
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解決
明治初期に、浜松県の女性が投票した投票用紙が静岡県立中央図書館にあると聞いた。それを見たい。また、どういった資料であるのか。
- 回答
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ご質問の資料は、『榛原郡五和村文書』 (当館請求記号:S093.1/16 特別取扱資料)の 「666 浜松県公選民会小区議長議員選挙投票」のことで、国政選挙が始まる以前の1876年(明治9年)7月30日、旧浜松県榛原郡横岡村にて行われた浜松県民会選挙の投票用紙をつづったものです。記名式の投票で行われ、投票者欄に女性の名前が散見します。なお本文書は金谷町(現 島田市)より寄贈された資料です(『榛原郡五和村文書目録』序より)。
『静岡県史 資料編16 近現代1』(静岡県/編 静岡県 当館請求記号:S209/3-3)p.1292-に解説がありましたので抜粋します。
「地方民会というのは明治十一年(一八七八)の府県会規則公布以前に各府県、町村で開かれた地方議会の通称である。従来浜松県の民会がとくに有名で、女性の選挙権を認めたものとして全国的に注目されている。
(略)地租改正における協議機関として明治九年(一八七六)八月に設けられたもので、十六歳以上の戸主全員に選挙権を認めた。戸主であれば女性にも選挙権はあったのである。さいわい榛原郡五和村の役場文書(静岡県立中央図書館所蔵)のなかに投票用紙が一括されて残っており、当時は記名投票であったため女性の署名のある投票用紙が散見される(口絵写真21)」
- 回答プロセス
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静岡県史関係資料が検索できる「静岡県史編さん収集資料検索システム」で検索したところ、『静岡県史 資料編16 近現代1』内の文書がヒット。上記より『榛原郡五和村文書』目録を確認し、選挙投票用紙を発見。
ほか、「聞蔵IIビジュアル」や「静岡新聞データベースplus日経テレコン」などでも関連記事がヒットする(多くは静岡県の「男女共同参画の日」に関する記事。参画の日は質問の投票日にならって7月30日となった)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 議会 (314 8版)
- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 8版)
- 参考資料
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静岡県. 静岡県史 資料編 16 (近現代 1). 静岡県, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001985763-00 (p.1292-)
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静岡県. 静岡県史 資料編 16 (近現代 1). 静岡県, 1989.
- キーワード
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- 婦人参政権
- 浜松県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査 事実調査
- 内容種別
- 郷土 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000188641