『防ぐ技術・治す技術 -紙資料保存マニュアル-』(「防ぐ技術・治す技術-紙資料保存マニュアル-」編集ワーキング・グループ/編 日本図書館協会 東京 2005.3 当館請求記号【014.61/ニホ053/】)のp.18には「(ウ)付箋紙、しおり 化学糊のついた付箋紙は、きれいにはがしたようでも糊が残留し劣化の原因となるので使用しない。代わりに中性紙のしおりを利用する。用が済んだら抜き忘れないように気をつける。しおりがないため、利用者がページの端を折り曲げたりしないよう、カウンターや複写機のところなどに利用者用のしおりを用意しておく。」との記載あり。
インターネット情報では
①論文「6.古典資料の保存と利用」(筑波大学 人文社会系 准教授 山澤学)
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/choken/2015/06.pdfの「2.古典資料の取扱い-原形保存の原則-」の「(2)閲覧中の禁止事項(物理的改変の厳禁)」の中で「飲食・喫煙。指をなめること。指サック。書き込み。セロテープ・糊付き付箋紙(→和紙または中性紙の付箋を用意)。輪ゴム(→紙縒りを使用)。金属製のステープラー針・クリップ。金属製メジャー・定規(→布製・ビニール製メジャー、竹製定規を用意)。資料の押し広げ、伏せ、重ね(←資料破損の原因)。折り方・綴じ方・貼紙・挟み物の改変。アイロン。強い光源。コピー。トレース(重ね写し)。」との記載あり。
②日本図書館協会 資料保存委員会「りーふれっと資料保存」
https://www.jla.or.jp/portals/0/html/hozon/leaflet2a2001.pdfの中で「Q8:資料を利用するときに気をつけることは何ですか?
A: 図書館の資料は公共のものです。次に使う人のために、こわしたり、破ったり、染み
をつけたりするようなことをしてはいけないのは当たり前です。でも知らず知らずに
やっていることが結構あるのです。たとえば、
・ コピーする時、綺麗に取ろうとして本のノド(中央)の部分をギュウッと押し付けた
りしていませんか?
・ 書棚から本を出す時、背の上の所に指をかけて引いたりしていませんか?
・ たくさんの本を使って調べものをする時、開いたまま何冊も重ねたりしていません
か?
・ 読みかけの本のページを開いたまま伏せたりしていませんか?
・ ついついポテトチップスをつまんで、その手でページをめくったりしていませんか?
・ 金属製クリップや糊つき付箋でページをマークしてはいませんか?
・ 雨が降っているのに、むき出しの本を抱えて出かけたりしていませんか?」
との記載あり。
③神奈川県立図書館 司書の出番 図書館恐怖の写真(心霊番組風)
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/recommend/?p=6128「神奈川県立の図書館公式ツイッター「クリッピング!」に6月21日にツイートし、反響の大きかった記事のロングバージョンです。あれは、ある蒸し暑い日の夕刻の事であった。図書館に1冊の本が返却された。これがその本の写真である。
(インターネット情報への最終アクセス日:2019年3月8日)