レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年07月15日
- 登録日時
- 2020/07/15 18:22
- 更新日時
- 2020/08/28 13:14
- 管理番号
- 堺-2020-067
- 質問
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解決
いもとようこ作の下記の絵本は、日本むかしばなしが元になっているようだが、その元の話を知りたい。
『おにはそと!ふくはうち!』(日本むかしばなし)いもとようこ 金の星社 2016
- 回答
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下記の絵本のストーリーが、いもとようこの絵本に近い。同書巻末の著者(岸なみ)の解説によると、伊豆半島中部の民話で、伊豆の風土と節分縁起が結びついたもの。
『おにのよめさん:日本むかし話』(偕成社カスタム版どうわ絵本, 11)きしなみ 偕成社 1976
上記の著者が編者である下記資料の「北伊豆」の部、p.17~23に採録されている「お福と鬼(節分縁起)」という民話が、同様のはなしとなっている。
『伊豆の民話』(日本の民話, 4)岸なみ編 未来社 1978
(北図書館)
- 回答プロセス
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質問のいもとようこ作『おにはそと!ふくはうち!』には出典などが書かれていないので、主人公の「おふく」と「おに」で蔵書検索をしたところ、下記の資料がヒットし、内容を確認したところ、ほぼ同じ話であるが、同様に出典などが記載されていない。
●『おふくとおに:日本の昔話』(おはなし絵本)西本鶏介 ひかりのくに 1992
Googleにより、同様に検索してみたところ、「まんが日本昔ばなし」のデータベースからNo.113「鬼の嫁さん」という作品(1975年1月29日放送)にヒットし、同様の話であることが確認できたが、出典などは掲載されていない。
あらためて「おにのよめさん」で蔵書検索したところ、回答の『おにのよめさん』という絵本がヒットし、著者の岸なみの解説により、伊豆地方の民話であることがわかった。
ここから回答の『伊豆の民話』(岸なみ編)の「お福と鬼」という民話にたどりつくことができた。また、下記の資料も参照したが、この話は採録されていなかった。
●『静岡県の民話 目ひとつ小僧ほか』(県別ふるさとの民話, 9) 日本児童文学者協会編 偕成社 1979
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 8版)
- 参考資料
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きし なみ/ぶん , 岸‖なみ. おにのよめさん : 日本むかし話. 偕成社, 1976. (偕成社カスタム版どうわ絵本 ; 11)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005743582-00 -
岸なみ 編 , 岸, なみ, 1912-2015. 伊豆の民話. 未來社, 2006. (日本の民話 ; 4)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008330195-00 , ISBN 4624991044 -
『まんが日本昔話~データベース~』 古里紅子 “鬼の嫁さん”
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=113 (2020/05/02 確認)
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きし なみ/ぶん , 岸‖なみ. おにのよめさん : 日本むかし話. 偕成社, 1976. (偕成社カスタム版どうわ絵本 ; 11)
- キーワード
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- 民話
- 伊豆
- 年中行事ー日本
- 鬼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000284661