レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2009/07/17 10:34
- 更新日時
- 2019/03/08 14:43
- 管理番号
- 宮崎県立般186
- 質問
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未解決
日南市、南郷町に過去に捕鯨していた記録はないか。
- 回答
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①~④ほか県内の該当する地方史、漁業・産業関連の資料をあたったが、日南市、南郷町については捕鯨の記録は見つからなかった。
- 回答プロセス
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① 『南郷町郷土史』(M書庫219683/1)には、水産業について明治42年、大正6年、昭和8年、昭和30年の魚種と漁獲高の表があるが、鯨は無い。(p571-573)
② 『日南市史』(日南市史編さん委員会 日南市役所 昭和53年)(M書庫219682フ/2)には、鯨魂碑について紹介されている。約百年前、飢饉が村を襲ったとき、陸に上がった鯨により村民が餓死から逃れ、鯨が子供ををはらんでいたことから弔い、その後「くじらさま」を祭り、「くじら餅」を夏の贈答品としてつくる風習があるとのこと。(p430-431)しかしそれを除き、漁業の項にも鯨についての記述が無い。
② 『黒潮の文化誌』(日高旺/著 南方新社)(M書庫3843/169)には、油津の鯨慰霊碑についての記述があり、そこには「南部九州や日本海の佐渡島など捕鯨が行われなかった地域」にも供養塔や碑のあったことについて、また日本人が流鯨、寄鯨、迷鯨の霊を弔っていたことについて記述がある。(p160-161)
③ 『捕鯨盛衰記』(那須敬二/著 光琳 1990年)(M書庫6649/19)には、日南市油津の鯨魂碑について、昭和47年1月15日付の宮崎日日新聞の記事の内容が紹介されている。(p164-165)
※ 該当記事マイクロフィルムにて閲覧可能
④ 『宮崎県南那珂郡油津町是』(明治42年)(M書庫318282/5)にも、鰹、烏賊などの漁獲量の記録はあるが「鯨」はみられない。
- 事前調査事項
- NDC
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- 九州地方 (219)
- 参考資料
- キーワード
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- 鯨
- 南郷町
- 日南市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000056482