レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年08月25日
- 登録日時
- 2004/08/28 09:35
- 更新日時
- 2021/10/14 16:25
- 管理番号
- 4673
- 質問
-
解決
「讃岐の三惚れ」ということばについて
- 回答
-
(後日追記)
次の関連情報あり。
・「英知・創造・愛」 金子正則(K3104 K1)
p.118-121「三惚哲学を説く」に次の記述あり。
「・・・平素最も平凡だが然し真髄をついた処世哲学とも考える「三惚哲学」がブラジル移民の方々にはぴったり来るのではないかと思い挨拶の重点とした。
それはこうなのである…
「今回渡米し、つづいて渡伯するにあたり、この地で努力せられている郷土の皆さんに代り私は琴平さんに参詣した。そして皆さん及び家族の御健勝と御発展を祈りつつおみくじをひいたところ、三惚と出た。三惚とは何かとその中のおみくじを調べてみると、
『土地に惚れ、女房に惚れてその上に仕事に惚れる人は仕合せ』
と書いてある。これを移民として苦闘せられて来た皆さんへの琴平さんからのおみくじと思い御披露致します。・・・」
同じ内容は次のURLで確認できる。
http://www.pref.kagawa.lg.jp/content/etc/subsite/kokusai/upfiles/stuzsi160201162919_f22.pdf
- 回答プロセス
-
「さぬきのことわざ」、「日本名数辞典」、「名数数詞辞典」、「数のつく日本語辞典」
「日本数字用語辞典」、「日本三大四大五大事典」等を見るが見つからず。
ネットで調べると、「三惚れ」ということばは散見され、意味も同じようなものなので、
特に香川に限った言葉ではないような印象も受ける。
【後日追記】(2021/9)
香川県以外での一般的な言葉として、以下の情報を提供いただいた。
江戸時代の医師 水野沢斎の
『日本衛生文庫 第3輯』に収録されている
「養生弁」水野沢斎/著 下の巻「三惚之辨」として
紹介されている。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/935570/97
その他も
東川徳治『博士梅謙次郎』法政大学 1917年 p271 では「三惚主義」
天野藤男『農村と娯楽』洛陽堂 1913年 p285「三戀主義」
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/949386/167
などにあり。
- 事前調査事項
-
結婚式でいわれるようなフレーズらしい。「土地に惚れ、仕事に惚れ、女房に惚れ・・・」のような。(※「3つの袋」みたいなものか?)
- NDC
- 参考資料
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- ・さぬきのことわざ 高松市の文化財 十河信善/著編 高松市歴史民俗協会
- キーワード
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- 香川県
- 土地・女房・仕事
- 三惚哲学
- 三惚主義
- 三惚れ主義
- 三惚
- 名数
- 琴平
- 近江商人
- 家訓
- 三方よし
- スピーチ
- 講話
- 例話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000011551