レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年07月11日
- 登録日時
- 2019/03/20 16:13
- 更新日時
- 2019/07/04 11:05
- 管理番号
- 6000002704
- 質問
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解決
下大市ナスについて詳しくのった本と、下大市ナスの畑だったところがどこか地図があればほしい。
- 回答
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下大市ナスとは、西宮市で明治16年に品種改良によって栽培が開始され、西宮市下大市地域で多く栽培されたこ伝統野菜のことと思われる。
以下の4点の資料では、「大市茄子(オイチナス)もしくは(オオイチナス)」と紹介。
1、大市茄子について詳しく載っている本は、以下4冊をご案内。
『平成十九年度 親と子の郷土史講座』のp42”伝統野菜を味わおう”
「大市茄子(おおいちなす)」について、「西宮市で明治16年に品種改良によって栽培が開始された茄子。西宮市下大市地域で多く栽培されたことが名前の由来。樹勢が強く果実は中長、濃黒紫色で光沢がいいです。一般の茄子よりも皮が固く実も柔らかく、甘いです。大阪、神戸、姫路などに出荷されていましたが、戦後まもなく姿を消してしまいました。その茄子が2004年におよそ50年ぶりに店頭に並びました。」と地産地消の取り組みとして、地域の直売店で売られていることが紹介されている。
『下大市今昔物語』(p101)に、明治16年に旱魃・虫害があったためか、高木種蔵・久保田清右衛門が、農家の副業として茄子苗養成の促成栽培をするため、河内や和泉の先進各地を廻り教えを受け、温床栽培に成功したこと。そしてこれを全農家に広め大正・昭和を通じて、副収入の重要な部分を占めていたことが記述されている。
その他『下大市の民俗』(p42~)、『阪神の野菜』(p53~)に記載あり。
2、「ナスの畑だったところの地図」については、大市茄子栽培開始前ではあるが、『下大市の民俗』p48の「西宮市下大市(門戸厄神近く)≪武庫郡下大市村≫村絵図〈明治7年写し〉」に、田や畑、屋敷地の分布が示されている。
- 回答プロセス
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西宮市の資料で野菜について述べた資料にあたる。また、下大市の歴史について述べられた資料も確認する。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『平成十九年度 親と子の郷土史講座』西宮市立郷土資料館/編集発行 2007年
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松岡 孝彰 著 , 松岡‖孝彰. 下大市今昔物語. 下大市自治連絡協議会, 1963.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I045280864-00 -
西宮市教育委員会 編 , 西宮市教育委員会. 文化財資料 第25号. 西宮市教育委員会, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I046184968-00 -
京啓一 著 , 京, 啓一, 1949-. 阪神の野菜 : その歴史と技術. [京啓一], 1998.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002721442-00
- キーワード
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- 大市茄子(オオイチナス、オイチナス)
- 下大市(シモオオイチ)
- 伝統野菜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253332