レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/11/05
- 登録日時
- 2019/12/27 00:30
- 更新日時
- 2019/12/27 10:40
- 管理番号
- 所沢柳瀬-2019-009
- 質問
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解決
ベトナムのバナ族について知りたい。
- 回答
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バナ族についての詳しい記載のある資料は、見つかりませんでした。以下の資料に少しですが、関連記載があります。
〇『ベトナムの基礎知識』 古田元夫/著 めこん 2017年
〇『東南アジアを知る事典』 桃木至朗/編集 平凡社 2008年
〇『世界大百科事典 28』 平凡社 1988年
〇『ベトナム人共産主義者の民族政策史』 古田元夫/著 大月書店 1991年
〇『現代ベトナムを知るための60章』 今井昭夫/編著 岩井美佐紀/編著 明石書店 2012年
以下の資料は、当館では未所蔵ですが、埼玉県立図書館からの借用が可能です。
〇『ベトナム』 ニック・レイ/著 ピーター・ドラギセヴィッチ/著 レジス・セントルイス/著 メディアファクトリー 2008年
〇『民族という政治』 伊藤正子/著 三元社 2008年
- 回答プロセス
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1 所蔵資料の内容確認
〇『ベトナムの基礎知識』 古田元夫/著 めこん 2017年
p17「多民族国家べトナム」の項目に「ベトナムを構成する民族は、言語を基準とすると、(中略) モーン・クメール語系…クメール族(126万)、バーナー族(23万)(後略)」と記載あり。(数字は2009年の国勢調査時の人口)
p18にバーナー族の家(ハノイの民族学博物館)の写真あり。
p41「中部高原地方」の項目に「中部高原地方は、もともとは、マレー・ポリネシア語系のエデ族、ザライ族、モーン・クメール語系のバーナー族などのインドシナ半島の先住民と考えられる人々が外部の大文明の影響をあまり受けないで暮らしてきた地域(後略)」と記載あり。
〇『東南アジアを知る事典』 桃木至朗/編集 平凡社 2008年
p251-252「ダイグエン」の項目に「ベトナム中南部とラオス南部、カンボジア東部にまたがる山岳・高原地帯のうちベトナム側をさし、ベトナム中部高原ともいう。(中略) 面積約5万㎢、人口約400万。うち、フランス語でモンタニャールと総称される先住山地民は約150万人で、オーストロアジア語族のバナ(バナール)、セダン(中略) などからなる。モンタニャールの現地語として、差別的なモイ(客人)やカー(奴隷)、新たに提唱されたトゥオン(上流の人)やデガ(森の人)があるが、いずれも一般化していない。(中略) モンタニャールは言語的、文化的に多様性をもつが、山岳地帯で互いに隣接して生活し、経済的・文化的な接触を行ない、(後略)」と記載あり。
〇『世界大百科事典 28』 平凡社 1988年
p331-332「モンタニャール」の項目に「モンタニャールとはフランス語で<山地民>の意。①ベトナム、カンボジア、ラオスの旧フランス領インドシナ地域に住む山岳少数民族の総称、アウストロアジア語族のモン・クメール語族に属する言語を話すバナール族Bahnar、セダン族Sedang、ロべン族Loven等とともに、アウストロネシア(マレー・ポリネシア)語族に属する言語を使用するジャライ族Jarai、ラグライ族Raglai、ラデー族Rhade等を含んでいる。彼らは古くから平地の支配民族(ベトナム人、クメール族、ラオ族等)と対立抗争繰り返してきたため、支配民族によってモイ(野蛮人)とかカー(奴隷)とかいう総称的蔑称で呼ばれ、政策的配慮の埒外に置かれてきた。(後略)」と記載あり。
〇『ベトナム人共産主義者の民族政策史』 古田元夫/著 大月書店 1991年
見返しに「ベトナム構成民族名称一覧」に国家公認民族名称としてオーストロ・アジア語族 モン・クメール語系バーナー(Bahnar)族の記載があり、その他の呼称も記載あり。
後見返しに「ベトナム社会主義共和国の公式の民族分布図」にオーストロ・アジア語族 モン・クメール語系バーナー族の記載あり。
〇『現代ベトナムを知るための60章』 今井昭夫/編著 岩井美佐紀/編著 明石書店 2012年
p72-73 「少数民族のベトナム語教育」の項目にバナ族女性の識字率の記載あり。
△『ベトナム 2018』(まっぷる) 昭文社 2017年
p89「知っておきたい千年都市 博物館をめぐる」の項目の「民族学博物館」に中部高原に暮らすバナ族の高床式の家の写真はあるが、バナ族についての記載はなし。
△『ベトナム』 昭文社 2018年
p106「ベトナム史を深く知るための博物館」の「民族学博物館」に「中部高原に住むバナ族の高床式の家」の写真はあるが、バナ族についての記載はなし。
△『ぶらりあるきベトナムの博物館』 中村浩/著 芙蓉書房出版 2014年
p39「ベトナム民族学博物館」の項目に野外展示場にバナ族の集会場が建っているとの記載はあるが、バナ族についての記載はなし。
2 所沢図書館未所蔵資料の内容確認
〇『ベトナム』 ニック・レイ/著 ピーター・ドラギセヴィッチ/著 レジス・セントルイス/著 メディアファクトリー 2008年
p57「山地民族」の項目の「バナ族」に人口、起源、地域、主産物、信仰、文化的特徴について記載あり。
p62「山地民族に出会える場所」の項目に「中部高原では、バンメトートBuon Ma Thuot、ダラトDa Lat、コントゥム、プレイクを拠点として、バナ族やザライ族セダン族に会うのが便利」との記載あり。
p321-322「中部高原 コントゥム」の項目の「見どころ」にバナ族の村や木造教会について記載あり。 (埼玉県立熊谷図書館所蔵/2019.11.6現在)
〇『民族という政治』 伊藤正子/著 三元社 2008年
見返しの「ベトナム社会主義共和国の公式の民族分布図」にオーストロ・アジア語族 モン・クメール語系バーナー族の記載あり。
p60「民族確定作業の過程と国勢調査」の項目に[表1]「ベトナムにおける少数民族統計」(グエン・ヒュー・トゥーによる63民族分類表)」に民族名、人口、居住地域の記載あり。
p100「声をあげたサブグループ①カオランとサンチー」の項目の[表7]「1999年4月国勢調査 国定民族別人口 1999年12月発表分、修正分より」にバーナー族の人数の記載あり。
p266「資料」の[表21]「国勢調査によるベトナムの国定民族別人口変動(1979,1989,1999)」にバーナー族の人口の記載あり。 (埼玉県立熊谷図書館所蔵/2019.11.6現在)
3 記載のなかった資料
×『るるぶベトナム ホーチミン・ハノイ・ダナン』 JTBパブリッシング 2016年
×『観光コースでないサイゴン<ホーチミン>』 野島和男/著 高文研 2017年
×『ベトナム』 ジェン・グリーン/著 ピーター・ジノマン/監修 ハイ・V.ルオン/監修 ほるぷ出版 2009年
×『世界大百科事典 25』 平凡社 1988年
×『国境と少数民族』 落合雪野/編著 めこん 2014年
×『アジア・中近東・アフリカの民族衣装』 芳賀日向/著 グラフィック社 2013年
×『ぶらりあるきメコンの国々』 ウィリアムス春美/著 芙蓉書房出版 2016年
×『地球の歩き方 D21』 地球の歩き方」編集室/編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2016年
×『体験取材!世界の国ぐに 17』 ポプラ社 2007年
×『きみにもできる国際交流 6』 偕成社 1999年
×『世界各地のくらし 23』 ポプラ社 1997年
×『講座世界の先住民族 02』 綾部恒雄/監修 明石書店 2005年
- 事前調査事項
- NDC
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- 東南アジア (223 9版)
- アジア (292 9版)
- 参考資料
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- ベトナムの基礎知識 古田元夫/著 めこん 2017.12 292.31 978-4-8396-0307-6
- 東南アジアを知る事典 桃木至朗/編集 平凡社 2008.6 223 978-4-582-12638-9
- 世界大百科事典 28 平凡社 1988.4 031
- ベトナム人共産主義者の民族政策史 古田元夫/著 大月書店 1991.2 223.107 4-272-23017-4
- 現代ベトナムを知るための60章 今井昭夫/編著 明石書店 2012.11 302.231 978-4-7503-3689-3
- キーワード
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- バナ族
- ベトナム
- 少数民族
- バーナー族
- バナール族
- モンタニャール
- 山地民
- 中部高原地方
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000271679