お問い合わせの件について、『栃木市図書館の歩み』(栃木市図書館/編、発行 1988)に、設立から昭和61年の新館開館までの経過が記されていました。
確認した情報は次のとおりです。
1 入舟町時代の栃木市図書館の経過について(いつできて、いつなくなったか)
「第三章 独立した栃木市図書館(昭和二六~昭和六〇」の「一 概要」の冒頭に、
「栃木市図書館」が名実ともに公共図書館としての役割を果たすようになるのは、昭和二十六年十二月二十六日、現入舟町七番十九号に移転してからのことである。」とあります。(p.33)
また、「十六 新図書館への構想」に「3、図書館内における移転作業」の項があり、
「昭和六十年四月、「図書館新築移転業務計画」を策定する中で、新図書館のオープンを翌年の二月八日(土)と決定し、その為、平常貸出を七月末で終了し、館内閲覧も八月末で打ち切ることとした。従って約五か月間の休館になった…(後略)」とあります。(p.90)
2 入舟町時代の平面図について
「第三章 独立した栃木市図書館(昭和二六~昭和六〇」の「九 図書館の増改築」に「図書館の増築による使用目的の変化」の項があり、増築の経過を示す簡略な平面図が掲載されています。(p.54)
※館内の大まかな構成と各部屋ごとの面積を示す図です。書架、閲覧席、カウンターなどのレイアウトは記載されていません。
3 新館の開館について
栃木市旭町12番2号にある現在地での開館は次のとおりです。
「第四章 生涯学習の拠点として(新図書館開館)」の「一 開館セレモニーから」の冒頭に、「昭和六十一年二月八日(土)市民待望の栃木市新図書館は開館式を迎えた。」とあります。(p.98)
4 その他
前出の『栃木市図書館の歩み』のほか、次の資料をお調べしました。
・『栃木市図書館要覧 昭和62年度』(栃木市図書館/編、発行 1987)
p.27-29「図書館沿革史」の項があります。設立から旭町の新館開館までの経過が年表にまとめられています。
・『栃木県の公共図書館 1970』(栃木県公共図書館協会/編、発行 1970)【館内】
p.7-8「栃木市図書館」の項があり、概況(創立と現況)がまとめられています。
「施設」の項に「鉄骨モルタル2階建 延540.246㎡ 閲覧席112」とあります。
以下の資料からは関連情報を確認できませんでした。
・『栃木県図書館史』(大町雅美/著 栃木県立図書館 1981)【館内】
・『栃木市史 通史編』(栃木市史編さん委員会/編 栃木市 1988)
・『目で見る栃木市史』(栃木市史編さん委員会/編 栃木市 1978)