レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年06月17日
- 登録日時
- 2012/09/13 09:50
- 更新日時
- 2012/11/28 11:48
- 管理番号
- 埼熊-2012-115
- 質問
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解決
祭礼神事について、祭りの始まる前に行う「笠渡し神事」および、締めで行う「笠脱ぎ神事」の由来等を知りたい。
- 回答
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関連の記述のあった以下の資料を紹介した。
川越氷川神社で行われているもの以外に、「笠渡神事」「笠脱神事」に関する記述は見つからなかった。
『「川越氷川祭りの山車行事」調査報告書 埼玉県指定無形民俗文化財 本文編』(川越市教育委員会編 川越市教育委員会 2003)
p215「祭礼始の儀」(笠渡神事) 笠渡神事は平成13年より行われるようになったとの記述あり。
p220「祭礼納之儀(笠脱神事)」
p260-261 祭りの後についての聞き書きで、「笠脱ぎ」について記述あり。(元町1町目、元町2丁目、幸町)
『川越まつりと山車 ふるさとを語り継ぐ』(木下雅博著 川越市文化財保護協会 1985)
p71-72「まつりの整理が終わると反省会を兼ねて慰労と報告の宴を催す。別名「笠ぬぎ」と呼んで、まつりに参加した人達がまつり衣装を着用して集まって宴席を催し、まつり中の出来事を語りあう。」宴会の様子や費用について記述あり。
『「川越氷川祭りの山車行事」調査報告書 埼玉県指定無形民俗文化財 資料編』(川越市教育委員会編 川越市教育委員会 2003)
p374に『校注武蔵三芳野名勝図会』からの引用あり。
『川越氷川祭礼の展開 第11回企画展図録』(川越市立博物館編 1997)
p39「笠脱ぎ」
『校注武蔵三芳野名勝図会』(川越市立図書館編纂 山野清二郎校注 川越市立図書館 1994)
p53「十六日ハ笠脱ぎとて、其町々におゐて踊を催して終る。」
『川越市史 民俗編』(川越市総務部市史編纂室編 川越市 1968)
p706-707「十六日の行事・笠ぬぎ」(10月16日)
「笠渡し神事」についてなし。
「笠ぬぎ」のあとの宴会は「おひまち」と表現している。
『まつりごと 川越まつりやってみて 話しのいとぐち』(井上彦二郎著 川越新報社出版部 1966)
p60-61「笠抜き」あり。
『川越祭 国指定重要無形民俗文化財川越氷川祭の山車行事』(川越祭を学ぶ会編 街と暮らし社 2005)
p69「祭禮始め之儀(笠渡し神事)」写真あり。
p77「祭禮納め之儀(笠脱ぎ神事)」写真あり。
p78「お焚きあげ」写真あり。 花笠らしきものが燃えている。
p82-83「お日待ち」について解説あり。
p113-114「祭禮始め之儀(笠渡し神事)」と「祭禮納め之儀(笠脱ぎ神事)」の解説あり。
『埼玉の神社 入間 北埼玉 秩父』 (埼玉県神社庁神社調査団編 埼玉県神社庁 1986)
p174-179「80 氷川神社(宮下町2-11-3)
p176「笠脱き」の文字あり。出典は享和元年の『三芳野名勝図会』
- 回答プロセス
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質問者が事前にインターネットで調べていた川越氷川神社の「笠脱ぎ」は江戸時代から続く行事である。
「笠渡神事」と「笠脱神事」は氷川神社の神輿に供奉する山車を持つ町会という意識を明確化するために、新たに各山車持ち町会代表が一同に会しておこなう神事として平成13(2001)年から行われている。
その他の調査済み資料は以下のとおり
『日本の神仏の辞典』(大島建彦〔ほか〕編 大修館書店 2001)
p1071〈氷川神社〉の項。
『埼玉新聞縮刷版 平成13年10月』(埼玉新聞社 2001)
p308(『埼玉新聞 平成13年10月16日 朝刊16面』)に「川越まつり前に「神幸祭」」の記事。
『官国幣社特殊神事調 1 神祇院事務資料 奥羽地方、関東地方』(神祇院 1941)
『神道事典』(国学院大学日本文化研究所編 弘文堂 1994)
『神祇辞典』(山川鵜市著 東方出版 1978)
『日本神祇由来事典』(川口謙二編著 柏書房 1993)
『日本神話の形成』(塙書房 1983)
『川越まつり 国指定重要無形民俗文化財』(東京国際大学 2006)
『川越まつり 川越氷川祭の山車行事』(東京国際大学 2007)
『川越の祭り 小江戸川越写真集』(小泉功監修 宗形慧写真監修 埼玉新聞社 2002)
『平成九年の山車巡り』(石川博司著 ともしび会 1997)
『武州川越の祭り 川越選書 3』(小林三郎著 たなか屋出版部 1986)
『埼玉叢書 5』(稲村坦元編 国書刊行会 1971)p430-438「文化11甲戌九月武州川越祭禮諸色控」
『小江戸川越 江戸文化の残照を求めて』(土金冨之助著 創芸社 1979)
『川越と朝鮮通信使 今よみがえる唐人揃い』(『川越と朝鮮通信使』編集委員会 2007) 氷川祭礼に関する記述
『日本の神々 神社と聖地 11 関東』(谷川健一編集 白水社 1984)
『川越の山車』(岸伝平著 川越市教育委員会 1956) 昭和30年代ごろまでの川越の氷川神社祭礼と山車については詳しい。
- 事前調査事項
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インターネット情報では、川越氷川神社に両神事あり。
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『「川越氷川祭りの山車行事」調査報告書 埼玉県指定無形民俗文化財 本文編』(川越市教育委員会編 川越市教育委員会 2003)
- 『「川越氷川祭りの山車行事」調査報告書 埼玉県指定無形民俗文化財 資料編』(川越市教育委員会編 川越市教育委員会 2003)
- 『川越氷川祭礼の展開 第11回企画展図録』(川越市立博物館編 1997)
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『校注武蔵三芳野名勝図会』(川越市立図書館編纂 山野清二郎校注 川越市立図書館 1994)
- 『川越市史 民俗編』(川越市総務部市史編纂室編 川越市 1968)
- 『川越まつりと山車 ふるさとを語り継ぐ』(木下雅博著 川越市文化財保護協会 1985)
- 『まつりごと 川越まつりやってみて 話しのいとぐち』(井上彦二郎著 川越新報社出版部 1966)
- 『川越祭 国指定重要無形民俗文化財川越氷川祭の山車行事』(川越祭を学ぶ会編 街と暮らし社 2005)
- 『埼玉の神社 入間 北埼玉 秩父』 (埼玉県神社庁神社調査団編 埼玉県神社庁 1986)
- キーワード
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- 川越氷川神社-川越市
- 神事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000111183