『現代法律百科大事典6』(伊藤正己/編、ぎょうせい、2000)
422頁~424頁[判例・判例法]項目
[判例法主義と制定法主義]項目
「英米法系の国では判例法が法源のなかで基本的地位を占めており~」とあり。
[日本における判例]項目
「判例の先例的拘束力を正面から明確に認めることもなかった~」とあり。
『よくわかる法哲学・法思想』(深田 三徳/編著、ミネルヴァ書房、2007)
154頁~155頁『司法的裁定と判例の役割』
1「日本法比較法的位置」
「大陸法と英米法が大きなくくりとして扱われることが多い。~大陸法は歴史的にはローマ法の影響を受け、制定法を原則的な法源とする制定法主義をとることを特徴とし~ヨーロッパ大陸の諸国の法がこれに含まれる。英米法ではコモン・ローの伝統を発展させ、判例法を原則的な法源とする不文法主義をとることを特徴とする。~日本は~一般には大陸法系に位置づけられる。」
2「日本における判例」
「日本では英米諸国に比べ判例を抽象的理論のレベルで捉える傾向が強いとも指摘されている~」
3「判例の拘束力をめぐって」
「日本は大陸法系であるから判例の拘束力は事実的なものに過ぎないという見解が多数を占めていた。~」
『岩波講座現代法の動態 5』(長谷部 恭男/等編者、岩波書店、2015)
173頁~「制定法と判例法」小粥太郎/著
制定法と判例法の役割分担、日本国憲法下における裁判という行為の特性についてなど
『憲法の円環』(長谷部 恭男/著、岩波書店、2013)
193頁~第11章『憲法判例の権威について』「判例の拘束力」項あり
『アメリカの法律と歴史』(尾崎 哲夫/著、自由国民社、2004)
281頁第4節「英米法と大陸法」
大陸法と英米法のそれぞれの特徴について説明あり。
『ゼロからはじめる法学入門』(木俣 由美/著者、法律文化社、2014)
9~10頁「形式による分類」項目成文法と不文法について説明あり。
「英米法系の国では~裁判所の判決が特に大切な先例として裁判官を拘束し、判例法となって裁判官が裁判をするにあたり拠り所とする基準になる。~一方成文法主義をとる日本では、正面から判例を法源と認めることには抵抗があるでしょう。~」