レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/07/24
- 登録日時
- 2012/08/24 02:12
- 更新日時
- 2024/03/30 00:35
- 管理番号
- M12072413263833
- 質問
-
『日中韓FTAの可能性と三カ国の対外通商政策』p.176に、東アジア通貨基金(AMF)という言葉が出てくるが、どういったものか。
- 回答
-
「東アジア通貨基金」や「アジア通貨基金」で館内蔵書検索を行ったが、該当する資料は出て来ない。そこで、「AMF」や「アジア通貨危機」で検索を行った。
『新・東アジア経済論』p.262には、大蔵省財務官・榊原英資はAMF(Asia Monetary Fund)つまりアジア版IMFの創設を提唱したと説明されている。
『東アジア共同体と日本の針路』p.204-205には、日本政府は東南アジア諸国連合(ASEAN)とともに、通貨危機の再発防止に向け参加国の拠出で資金をプールする通貨基金を創設し、一時的な外貨不足に陥った国を支援するアジア通貨基金(AMF)を創設する構想を提唱し、その推進に努めたと説明されている。これに対し、ASEANと韓国は賛同したが、アメリカや中国、IMFが反対し、同構想は断念されたと説明されている。
『岐路に立つIMF』p.134-139には、AMF構想の背景となったアジア通貨危機からAMF構想の概要、構想に対する賛否、日本が構想の実現に急いだ背景などについて詳しく説明されている。
質問の情報源には、東アジア通貨基金と表記してあったが、その他の文献で調べたところ、アジア通貨基金と表記されているものが多く、内容としても一致しているものと考えられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 経済史.事情.経済体制 (332 9版)
- 参考資料
-
-
平川 均編著『新・東アジア経済論』 ミネルヴァ書房,2001,379p.参照は、p.262.
伊藤 憲一監修『東アジア共同体と日本の針路』 日本放送出版協会,2005,318p.参照はp.204-205.
国宗 浩三編『岐路に立つIMF』 アジア経済研究所,2009,248p.参照はp.134-139.
-
平川 均編著『新・東アジア経済論』 ミネルヴァ書房,2001,379p.参照は、p.262.
- キーワード
-
- アジア通貨危機
- AMF
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2012072413282763833
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000110574