レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年09月15日
- 登録日時
- 2016/12/13 15:49
- 更新日時
- 2017/03/15 13:20
- 管理番号
- 埼久-2016-081
- 質問
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解決
『文豪の古典力』(島内景二著 文藝春秋 2002)のp141にある「光源氏の物語はいみじき物なれど」から始まる引用はどこから引用されたものなのか知りたい。原文が読みたい。
- 回答
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樋口一葉の日記「しのぶぐさ」からの引用である。下記資料の該当箇所を紹介した。
『全釈一葉日記 第3巻」(桜楓社 1976)
p261-288 「しのぶぐさ」訳文と原文掲載あり。引用部分はp266-277、p278にあり。
『一葉全集 4 日記 下』(筑摩書房 1954)
p165-183に「しのぶぐさ」の原文掲載(p173に引用部分)あり。
『樋口一葉全集 3 下』(筑摩書房 1978)
p759-768に「しのぶぐさ」の原文掲載(p765に引用部分)あり。
- 回答プロセス
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1 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈ひかる源氏の物語はいみじき物なれど〉〈かの御時にはかの人ありて〉で検索する。
『一葉全集 前編 日記及文範』(博文館 1921)
p472-478に該当の文章の掲載あり。「しのぶぐさ」(明治28年1月)の一部分であることがわかる。
2 樋口一葉の日記を調べる。
『全釈一葉日記 第3巻」(回答資料)
『一葉全集 4 日記 下』(回答資料)
『樋口一葉全集 3 下』(回答資料)
ウェブサイト・データベースの最終アクセスは2016年9月14日。
- 事前調査事項
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調査済み事項
樋口一葉と源氏物語の関係について書かれた部分であるが、該当の引用箇所には出典が載っていない。該当箇所までの間に、一葉日記に多く言及されている点、引用の前に「一葉は、明治二十八年の初めごろに次のように書いている」とある点などから、一葉日記のなかの一節なのではないかと推測した。
- NDC
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- 日記.書簡.紀行 (915 9版)
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
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- 『全釈一葉日記 第3巻」(桜楓社 1976)
- 『一葉全集 4 日記 下』(筑摩書房 1954)
- 『樋口一葉全集 3 下』(筑摩書房 1978)
- 『一葉全集 前編 日記及文範』(博文館 1921)
- キーワード
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- しのぶぐさ
- 樋口 一葉(ヒグチ イチヨウ)
- 日記文学-日本
- 源氏物語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000203119