レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年02月12日
- 登録日時
- 2017/04/23 14:43
- 更新日時
- 2019/07/31 16:15
- 管理番号
- 島根郷2017-02-003
- 質問
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解決
江戸時代から明治時代にかけて活躍した、松江出身の力士について知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料より、下記の資料を紹介し回答。
資料1:松江と相撲の歴史について簡単に解説した資料。
明治時代に松江出身では唯一の関取「鶴ノ音広吉」は片原町の生まれで、石橋町の魚屋中村忠五郎の養子となる。宮相撲を経て、たずの音雷部屋に入り、十両西三枚目まで昇る。大正3年、40歳の時に灘町で引退興行し、引退後は松江の勧進元となった。
また、同時代には、「梅山」を名乗って幕下上位となった定方角之助(奥谷町出身)、三段目に出雲山大造(国屋町出身)がいる。
なお、松江市周辺の出身者では、明和の大関・釈迦ヶ嶽雲右衛門(安来市出身)、幕末の横綱・陣幕久五郎(東出雲町出身)、明治の関脇・谷ノ音喜市(東出雲町出身)がいる。
資料2:p3-4に「著名な出雲出身及びお抱え力士」として一覧あり。
その中で出雲地方の出身者は、寛延年間の前頭・稲妻村之助、宝暦年間の出雲山紋太夫・二葉山平右衛門、明和年間の大関・釈迦ヶ嶽雲右衛門、寛政年間の前頭・稲妻咲右衛門、小結・鳴滝文太夫、文化年間の関脇・鳴滝忠五郎、文政年間の小結・鳴滝文右衛門、慶応年間の横綱・陣幕久五郎、明治時代の関脇・谷ノ音喜市、の名前が挙がっているが、これは「出雲地方」出身者であるため、現在の松江市出身ではない力士も含まれている。
またp24-25には「明治以降の島根力士」として、大阪相撲編と東京相撲編に分けて力士の名前・最高位・最高位場所・生没年等が書かれている。
資料3:資料の内容は、松江藩時代のお抱え力士の一覧が載っているが、その中には松江出身者は見られない。
【参考資料】
資料4:p43-48「国技のメッカ-出雲」(荒木英信)
資料5:出雲における相撲の歴史、お抱え力士と松江藩などの記述あり
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国地方 (217 8版)
- 相撲.拳闘.競馬 (788 8版)
- 参考資料
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【資料1】勝部陣人 著 , 勝部陣人. 相撲と松江. 勝部陣人, 1967.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069345155-00 (当館請求記号 貴重097.8/26 ※貸出禁止資料) -
【資料2】勝部修和 編 , 勝部修和. 島根相撲史資料集. 勝部修和, 1967.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069345153-00 (当館請求記号 貴重097.8/27 ※貸出禁止資料) -
【資料3】勝部修和 編 , 勝部修和. 島根相撲小史料. 勝部修和.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069345967-00 (当館請求記号 貴重097.8/28 ※貸出禁止資料) -
【資料4】内藤正中 編 , 内藤正中. 島根地方史研究 19号. 島根郷土研究会, 1964.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069391278-00 (当館請求記号 090.5/13/19 ※貸出禁止資料) -
【資料5】島根県立古代出雲歴史博物館 編 , 古代出雲歴史博物館 (島根県立). どすこい : 出雲と相撲 : 島根県立古代出雲歴史博物館特別展. ハーベスト出版, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010438852-00 , ISBN 9784938184568 (当館請求記号 郷貸出788.1/シ09)
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【資料1】勝部陣人 著 , 勝部陣人. 相撲と松江. 勝部陣人, 1967.
- キーワード
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- 島根県
- 松江
- 相撲
- 松江藩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000215263