レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/11/10
- 登録日時
- 2007/03/16 02:11
- 更新日時
- 2007/03/16 02:11
- 管理番号
- tr133
- 質問
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解決
鬼怒川流域において、江戸時代に砂金取りが行われた地点があるか。
- 回答
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栃木県における金山についての資料である、
「西沢金山にみる日本の動き・世界の動き 佐藤壽修/著」p60~82
(『歴史と文化 第4号』(栃木県歴史文化研究会/編 栃木県歴史文化研究会 1995 )によると
「明治26年、日光の山中である栗山村大字川俣(かわまた)の西沢(にしざわ)において、金を大量に含んだ鉱脈の露頭が川俣村民により再び発見され、明治後期から大正中期にかけて、鬼怒川の源流においてはゴールドラッシュが出現(後略)」
とあり、明治期には「西沢金山」において高品位の金を含有する鉱脈があったことが記されております。
同論文の江戸期に関する記述は次のとおりです。
■弘化年間(1844~1848)、日光の山中には幕府の禁を侵して、
密かに金を採掘する人びとがいた。(p60)
■(弘化年間)同鉱山は、掘り尽くした結果、鉱脈が枯渇して廃鉱になった
わけではなかった。幕府の採鉱を禁止する命令によって廃鉱になっただけである。(p70)
他に、下記の資料等を調査しましたが江戸期に関する記述はありませんでした。
1 『西澤等の各鑛山と鬼怒川の将来』(小林利喜造/〔ほか〕著 小林利喜造 1917)
2 『西澤金山調査書』(波辺渡/著 日本鉱業会 1905)
3 『西澤金山大観』(梁木毅六/編 出版者不明 1916)
4 『栃木縣会と鬼怒川の各鑛山』(野島幾太郎/述 出版者不明 1918)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金属工学.鉱山工学 (560 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 鬼怒川
- 砂金
- 金鉱
- 金山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000033997