レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/12/22 02:00
- 更新日時
- 2010/12/22 09:41
- 管理番号
- 2010-189
- 質問
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日本の政府が発行した最初の旅券にはどのようなことが記載されていたのですか。
- 回答
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幕末から明治初期にかけて「旅券(パスポート)」に一定した呼び名はなく、印章、印鑑、旅切手、免状などの名称が使用されていました。「旅券」という正式な名称が決まるのは、1878年(明治11年)のことです。
実際の旅券(印章)第1号は、慶應2年10月17日(1866年11月23日)付で江戸幕府の日本外国事務(外国奉行)が隅田川浪五郎(すみだがわ・なみごろう)に発給したものです。浪五郎は「日本帝国一座」という曲芸団を率いて、パリ万博を目指してまずは米国へと渡りました。外務省が編纂した幕末期の外交史料集『続通信全覧』には、浪五郎に発給された「印章写」が所収されています。そこには、年齢、身長(身丈)とともに「鼻高キ方」「面細長方」などの人相書が記載されているほか、「日本政府許航佗邦記」の角印が押されているのが見られます(写真参照)。
なお、幕末期において、「日本国民」であることを証明し海外での保護を要請するのに必要な政府発行の証書を制定する過程については『続通信全覧 類輯之部 船艦門』に関係記録が含まれています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- パスポート関係
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000075778