レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/08/10
- 登録日時
- 2006/08/09 02:13
- 更新日時
- 2006/08/09 02:13
- 管理番号
- D2005F0665
- 質問
-
解決
天保の改革における水野忠邦の直筆かといわれている「上疏覚書」の全文がみたい。水野忠邦天保改革老中日記』第11巻(天保12年5月-天保12年9月) には掲載されていないか。また所蔵機関はどこか。典拠は『水野忠邦』(北島正元著、吉川弘文館、1987) p.274
- 回答
-
「上疏覚書」については、原本を首都大学東京図書情報センター(旧都立大学附属図書館)で「水野家文書」として所蔵されています。
『水野家文書目録』(下記1)によれば、「A7-8」という整理番号が付与されております。
お尋ねの『水野忠邦天保改革老中日記』第11巻(下記2)をみると、「凡例」には「本書収録の東京都立大学附属図書館所蔵「水野忠邦日記」の全体構成及び書誌」として収録されている目録番号が「A8-7」~「A8-19」となっております。したがって、「A7-8」という番号をもつ「上疏覚書」は含まれていないことになります。
そのほか、「上疏覚書」の全文が掲載されている資料について調査しましたが、下記3に典拠部分とほぼ同じ箇所の写真とその翻刻が付されており、4には典拠文献と同じ冒頭部分(典拠文献より少ない)のカラー写真が載せられていました。しかし、全文の影印及び活字を載せる資料は見当たりませんでした。
また、原本以外の写本の有無及び所蔵機関についても判明しませんでした。
< >内は当館請求記号
1.『水野家文書目録 : 東京都立大学附属図書館所蔵』東京都立大学附属図書館 1974
2.『水野忠邦天保改革老中日記. 第11巻』天保12年5月-天保12年9月 水野忠邦〔著〕大口勇次郎監修 ゆまに書房 2001 東京都立大学付属図書館蔵の複製
3.『書と人物. 第4巻』政治家 / 春名好重〔ほか〕編 毎日新聞社 1978 p82-83「水野忠邦」に「上疏覚書」の部分写真とその写真の翻刻あり。<KC637-55>
4.「天保改革―水野忠邦」(『歴史読本』第31巻11号(通巻431号)臨時増刊 昭和61年6月 新人物往来社 1986 特集:徳川300年を動かした男たち 巻頭カラー(頁付なし))
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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国立国会図書館総合目録ネットワークにより著者名検索で「水野忠邦」と検索したところ、「水野忠邦天保改革老中日記」あり。第11巻が天保12年5月~9月とあるので、その中に全文が掲載されていないか。
- NDC
-
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 江戸時代
- 天保の改革
- 水野忠邦
- 上疏覚書
- 日本‐歴史‐江戸中期‐史料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵機関調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000030073