栃木県芳賀地域のバス路線関係の歴史について、栃木県史、芳賀町付近の自治体史を中心にお調べしました。
・『栃木県史 通史編7(近現代2)』(栃木県史編さん委員会/編 1982)
p.808-815「自動車会社の設立と競合」「自動車会社の乱立と関東自動車の拡大」「再編進む自動車会社」の項に、県内のバス会社に関する情報が掲載されています。
・『芳賀町史 通史編 近現代』(芳賀町史編さん委員会/編 芳賀町 2003)
p.718-722「宇都宮・茂木間のバス運行実現」「省営バスの計画」「省営バスの運行」の項に、大正~昭和13年頃のバス関連の記述があります。
p.719には「大正八年に南高根沢邑の岡田與左衛門が宇都宮・茂木間の乗合バスの運行を開始した。東毛自動車会社と名のり(略)」とあります。
・『市貝町史 第4巻 通史編』(市貝町史編さん委員会/編 市貝町 1995)
p.789-792「不便になった交通機関」に「自動車交通については、一九二六年(大正一五)九月には宇都宮市街自動車会社が創立され、宇都宮から茂木間を営業し、宇都宮駅より延生地蔵尊・祖母井・上根・市塙を経て茂木まで一時間三〇分で運行した」とあります。(p.790)
p.846-850「交通機関の盛衰」には、太平洋戦争後の自動車交通についての記述があります。(p.849-850)
・『市貝町史 第3巻 近現代史料・民俗編』(市貝町史編さん委員会/編 市貝町 1992)
p.416-427「乗合自動車」に、関連史料が紹介されています。
・『茂木町史 第6巻 通史編2 近現代』(茂木町史編さん委員会/編 茂木町 2000)
p.305-307「乗物の発達」に、大正時代の茂木・宇都宮間のバスの営業開始に関する記述があります。
p.635-638「バス交通の充実」に終戦後のバス運行に関する記述があります。
・『上三川町史 通史編 下』(上三川町史編さん委員会/編 上三川町 1981)
p.645-650「自動車の普及と乗合自動車」の「石橋自動車のバス営業」の項に、真岡・宇都宮間(上三川・石橋経由)に関する記述があります。(p.647)
・『上三川町史 史料編 近現代』(上三川町史編さん委員会/編 上三川町 1980)
p.586-592「乗合自動車」に、関連史料が紹介されています。
以下の資料は、バス路線の歴史に関する記述は確認できませんでした。
・『栃木県史 通史編6(近現代1)』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1982)
・『交通年鑑 平成3年』(栃木県警察本部交通部交通企画課/編 栃木県警察本部 1992)
・『総合交通体系調査報告書』(栃木県企画部/編、発行 1974)
・『総合交通体系調査報告書』(栃木県企画部/編、発行 1974)
・『関東自動車株式会社四十年史』(徳田浩淳/編著 関東自動車 1967)
■栃木県内のバス路線図
参考までに、当館所蔵の栃木県内バス路線図が掲載されている資料をご紹介します。
・『栃木県史 通史編7(近現代2)』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1982)
p.814-815に「栃木県内のバス営業路線図(昭和10年代初め)」が掲載されています。
・『栃木県交通路線図』(栃木県陸運事務所/監修 光地社 1953)
「栃木県交通路線網図」から、芳賀町には「国営バス」と「東野バス」が運行していることが分かります。
・『栃木県管内乗合バス路線図』(栃木県企画部/編、発行 1972)※地図資料です。
昭和47年3月31日現在の路線図がまとめられています。
・『とちぎのバス路線 1994年』(栃木県企画部交通対策課/編、発行 1994)※地図資料です。