レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/08/23
- 登録日時
- 2014/02/27 00:30
- 更新日時
- 2014/03/29 11:37
- 管理番号
- 横浜市中央2361
- 質問
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解決
京劇で使用される打楽器について、主にその演奏法と各楽器(鑼鼓経)の音の組み合わせについて
特に「単皮鼓・檀板・大鑼・小鑼・鐃?」について知りたい。
- 回答
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1 次の2冊の本に、詳細な記述がありました。
(1)『京劇役者が語る 京劇入門』
魯大鳴/著 駿河台出版社 2012
p.144-146に武場の記述があり、p.147-148に鑼鼓経の記述があります。
p.148-152に打楽器の演奏形式として、単皮鼓等武場の楽器の
組み合わせ、どういった場面を表現しているかという記述があります。
p.152-156に単皮鼓等の打楽器の記述が図とともにあります。
p.129に頂板(ティンバン)という板式の説明で「(略)…単皮鼓の
「?羅(ドロ)(打楽器のリズムを擬音で表した言い方で、?羅は、単皮鼓を
一本の撥を弾ませて連打すること)の後に、板と一緒に「是三生有幸…」
(この上もない幸せ)の歌を歌います。」という記述もあります。
(2)『中国音楽と芸能 非文字文化の探究』
吉川良和/著 創文社 2003
p.80-85に「打楽器の記譜」という項目で、鑼鼓経の記述があります。
3つの譜例があります。
p.263から第八章「劇楽」の記述が始まります。京劇を含めた中国伝統演劇の
劇楽について記述されています。劇楽の「鑼鼓」について記述があります。
p.295-299に【打撃楽「鑼鼓」とその意義】という題で劇楽における鑼鼓について
記述があります。
その他に、巻末に参考文献一覧があり、中国語資料を含めた紹介があります。
2 その他記述のあった資料。
(1)「鑼鼓経の妙味(京劇②)」加藤徹/著
「中国語」2002年9月号 (通512号) 内山書店 2002年8月)p.42~43
『京劇 政治の国の俳優群像』と同じ著者が、
雑誌にコラムを載せていました。京劇「金銭豹」の一部を鑼鼓経の形式で
紹介しています。この京劇コラムは、2002年8月号~11月号まで連載して
いましたが、音楽に関するコラムが紹介した号のみでした。
同著者は、インターネット上で「京劇城」というホームページを公開し、
そちらでも京劇や楽器について触れています。
京劇城(http://www.geocities.jp/cato1963/KGJ.html)
(2)『岩波講座 日本の音楽・アジアの音楽 5』
蒲生郷昭/〔ほか〕編 岩波書店 1989
「中国音楽劇の歴史と構造」ベル・ユン/著 宮尾正樹/訳
p195-197に「京劇の音楽」として、記述があります。
(3)『中国音楽再発見 楽器篇 瀧遼一著作集』
瀧遼一/著 第一書房 1991
p.55-59に鑼、鐃?、拍板(檀板)の記述があります。
(4)『京劇鑑賞完全マニュアル』
趙暁群/著 向田和弘/著 好文出版 1998
p.29-34に京劇楽器の記述があります。楽器の白黒写真があります。
(5)『京劇への招待 Shotor library』魯大鳴/著 小学館 2002
p.76-81に京劇楽器と音楽について記述があり、楽器のカラー写真もあります。
(6)『京劇の世界 見て読む中国』
徐城北/著 陳栄祥/訳 施殿文/訳 東方書店 2006
p.59-62に「音楽と楽隊」という項で、武場及び楽器の記述があります。
一部楽器のカラー写真が載っています。
(7)『図解〉 世界楽器大事典』黒沢隆朝/著 雄山閣 2005
p.44「打ち合わせる打楽器」という項があります。
(8)『京劇 1』杉浦康平/〔ほか〕編 平凡社 1980
p168-169に楽器の絵と数行の記述があるのみです。
本は写真集のような構成です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 演劇史.各国の演劇 (772 8版)
- 音楽史.各国の音楽 (762 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000149898