レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/12/07
- 登録日時
- 2013/07/12 00:30
- 更新日時
- 2013/07/12 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-120033
- 質問
-
解決
月が地平線の近くにあるとき,空高くにあるときよりも大きく見える理由について説明した資料はあるか。
- 回答
-
下記の資料に記述がありました。【 】内は当館請求記号です。
資料1 的川泰宣『宇宙なぜなぜ質問箱』大蔵省印刷局, 1996【440.4/96X】
p.11「Q6 月が大きく見えることがあるんだけど,なぜ?」との項目があり,以下のように説明されています。
「地平線近くの月がぶきみに大きく見えることがあります。これはなぜでしょうか。実はこれが全くの錯覚なんです。」
「実はこの錯覚の原因はいろいろあるのですが,『人間が天空の形を扁平に見る傾向があるので,投射距離の大きい地平の月が大きく見える』という説明がもっとも納得がいくようです。」
資料2 中川人司『宇宙授業』サンクチュアリ・パブリッシング, 2006【440/068】
pp.28-29「月が大きく見えるとき」
「ときどき「今夜の月は大きいな」と思うときがあります。ふだんよりも,月が地球に接近している感じです。/でもそれは,目の錯覚なんです。」
「月の位置が低いとき,人はついビルや山,木など他の高さのあるものと比べてしまいます。本来遠くにあるはずの月が,近くにあるものと見比べられるから,より大きな月を想像してしまうんでしょう。」
資料3 長沢工『はい、こちら国立天文台』新潮社, 2005【440.4/059/Bシンチ】
p.225「「月が昇ったばかりのとき,どうしてあんなに大きいんでしょうか」/この質問も,これまでに何回か受けた。/「そうですね。確かに大きく見えるような気がします。私にもそう見えます。でも,目盛りのついた望遠鏡で測ってみると,特に大きいわけではないんですよ。月が地平線に近いときは,大気の屈折で上下がつぶれて,むしろ多少小さくなっているくらいです」/これは,以前に測量用の器械で私が測って確認したことでもある。/「そうですか。でも,なぜ大きく見えるんですか」/「近くに建物や地上の風景があると,それとの比較で大きく見えるといわれています。心理的なものなんでしょうが,その理由は天文台でもよくわかりません」/ゴマカシの説明といわれれば,そうかもしれない。でも,どうしてそのように感じられるのか,この説明は容易ではない。すくなくともこれは,現在の天文学の守備範囲とは思われない。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 天文学.宇宙科学 (440 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 宇宙
- 天文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000133627