レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年01月07日
- 登録日時
- 2007/02/06 13:47
- 更新日時
- 2007/05/01 15:57
- 管理番号
- 福井県図-20070107
- 質問
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解決
『南紀徳川史』という資料が見たい。徳川吉宗の幼少時代(10歳頃までの生い立ち)が詳細に書かれていると聞いた。郷土の資料で、吉宗が幼少時代越前と関わりがあったという内容の記述があり、その裏付けをとるために和歌山市立博物館の館長に話を聞きに行った。館長からそれは間違いだという指摘と、上記の本がその裏付けに役立つのではというアドバイスを受けた。かつ、たぶん地元の県立にあると言われた。
- 回答
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・利用者は、まずは当館の資料で徳川吉宗の生い立ちを調べ、やはりそれでは不十分という場合に、上記資料改めて申し込むとのこと。
・『南紀徳川史 第1巻』が該当するらしい。当人から希望があれば和歌山県立から取寄せる。ただし、館内閲覧になる。
・徳川吉宗と越前の関わりとしては、『福井県大百科事典』に、以下の記述がある。
かずらのはん 葛野藩 1697(元禄10)年和歌山藩主徳川光貞の4男頼方(14歳、後の8代将軍徳川吉宗)が5代将軍徳川綱吉より、越前国丹生郡で下糸生村以下13カ村、坂井郡で針原村以下32カ村合計3万石を新封されて成立した藩。頼方は葛野(下糸生村の一垣内)に陣屋を置いて代官を派遣して統治した。『徳川実紀』第八篇有徳院殿御実紀にはこれを「越前国丹生の郷鯖江」と誤記し、これが諸書に誤ったまま引きつがれている。
- 回答プロセス
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・自館OPACで『南紀徳川史』を検索。ヒットせず。
・国会の総合目録で検索。全18巻(各巻単価11,000円)の資料で、全国でも所蔵しているのは茨城、和歌山、広島、山口の4県のみ。
・ネット情報ではどの巻が吉宗の幼少時代に該当するのか特定できなかったため、和歌山県立に問い合わせたところ「第1巻」でよいのではとの回答。ただし、相互貸借しても館内で見てもらう資料とのこと。
・当館所蔵の徳川吉宗の伝記を紹介した。
【参考】
郷土班からの情報:『新吾十番勝負 第1巻』(1014752370)に吉宗が鯖江藩に来たと読み取れる部分があるとのこと。「文学に描かれた福井 ~丹南編~」でも取り上げている。
徳川吉宗は、一時期「葛野藩」を統治しており、越前と関わりがある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 参考資料
- キーワード
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- 徳川吉宗
- 南紀徳川史
- 葛野藩
- 福井県丹生郡
- 福井県坂井郡
- 照会先
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- 和歌山県立図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000033184