レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月13日
- 登録日時
- 2013/10/09 09:38
- 更新日時
- 2018/08/31 18:04
- 管理番号
- 県立I2013-38
- 質問
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解決
お城の石垣の寸法について調べている。1間の長さは地域や時代により異なったようだが、1600年頃および1700年頃の江戸・大阪・高知での1間の長さは?
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
1間の長さが地域や時代によりどのように異なったかについて記載された資料は多数見つかったが、所蔵資料のうちでは特に下記が詳しい。
・『ものさし』(小泉袈裟勝/著 法政大学出版局 1977年)
・『単位もの知り帳』(小泉袈裟勝/著 彰国社 1986年)また、『事典しらべる江戸時代』(柏書房 2001年)のp.806「畳の寸法」に、下記論文が紹介されている(掲載雑誌の所蔵なし)。また、文中に「辞典によって数字が異なる」ともある。
・西和夫「一間の長さの変遷とその地域分布―日本基準尺周圏説」(『列島の文化史』30号 1986年3月)なお、1600年頃および1700年頃の江戸・大阪・高知での1間の長さについて所蔵資料による調査では数値が不明であったが、用途(たとえば畳の寸法の上での「1間」なのか、城普請のうえでの「1間」なのか、検地のうえでの「1間」なのか)でも数値が異なってくるようである。
高知県の城普請については、『図解 単位の歴史辞典』(柏書房 1989年)ほか複数の資料に、長宗我部元親時代についての記載が見つかった。
領内の建物の規格を統一するため、「城普請、其他何によらず、本間六尺五寸間たるへし」(『長宗我部元親百箇条』より)と定めていたようである。(『図解 単位の歴史辞典』p.65-66「けん(間)」より)
- 回答プロセス
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・単位についての事典や、『建築大辞典 第2版』(彰国社 1993年)など建築関係の事典、江戸時代に関する事典を確認
・自館OPACキーワード検索「単位」「江戸」「ものさし」等々でヒットした資料の確認、609の書架周辺ブラウジング
・レファレンス協同データベースで「一間」を検索するが、めぼしいヒットはなし
・ここまでで一度利用者に回答記載の内容を伝える。所蔵資料の紹介で事足りたため、以降の調査を終了
- 事前調査事項
- NDC
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- 度量衡.計量法 (609 9版)
- 参考資料
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小泉袈裟勝 著. ものさし. 法政大学出版局, 1977. (ものと人間の文化史 ; 22)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001343583-00 -
小泉袈裟勝 著. 単位もの知り帳. 彰国社, 1986. (彰国社サイエンス)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001863000-00 , ISBN 4395002161 -
林 英夫/編集代表 , 青木 美智男/編集代表. 事典しらべる江戸時代. 柏書房, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000355853-00 , ISBN 476012103X - 西和夫「一間の長さの変遷とその地域分布―日本基準尺周圏説」(『列島の文化史』30号 1986年3月)(所蔵なし)
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小泉袈裟勝 編著. 図解単位の歴史辞典. 柏書房, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002018294-00 , ISBN 4760105123 -
彰国社 編. 建築大辞典 第2版. 彰国社, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002262027-00 , ISBN 4395100163
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小泉袈裟勝 著. ものさし. 法政大学出版局, 1977. (ものと人間の文化史 ; 22)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000138114