レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/10/25
- 登録日時
- 2019/12/15 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:40
- 管理番号
- M19102514108092
- 質問
-
都市の順位規模法則について知りたい。
- 回答
-
①『現代人口辞典』によると、まず、一般的な順位規模法則について、「ある集団の各要素にその規模に応じて順位をつけたとき、その順位とその規模との間に一定の関係が成り立つとする法則をいい、ジップの法則またはランクサイズルールとも呼ばれる」とある。これは、都市人口の規模別分布に関しても成り立ち、これを都市の順位規模法則というと書かれている。
②『知っておきたい法則の事典』によると、「都市の順位規模法則は、『大規模な集落は少数であるが、少数規模集落は数が多い』という経済空間の地理学で、n番目に大きな都市は、最大の都市の1/nの人口を持つ、という法則」のことだと書かれている。
③『人口学事典』によると、都市の順位規模法則は、次のように定式化される。「ある国や地域に立地する都市を人口規模に応じて順位付けしたときに、その順位rと規模pの間にはp=br-a(マイナスエー乗)という関係が成立する」、「ただし、定数bは対象とする国・地域の首位都市(primatecity、人口規模第1位の都市)の人口を表す」と書かれている。
④『地域と人口からみる日本の姿』では、「ある国や地域に関して、そこに立地する各都市をその順位を横軸、人口規模を縦軸に配したグラフ上に点で表し、それらを線で結ぶと、通常これらの両軸にへばりついたような、L字型に近い曲線が描かれ」、両軸とも対数目盛(10倍ごとの値が等間隔に並ぶ)にした場合、ほぼ右肩下がりの直線になる。このような曲線をパレート曲線といい、都市の順位規模法則とは、どんな国あるいはその国内の部分地域についても、都市の順位と規模がパレート曲線に従うとする法則だと書かれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 人口.土地.資源 (334 9版)
- 参考資料
-
-
①人口学研究会『現代人口辞典』 原書房,2010,9,391p. 参照はp.121-122.
②遠藤謙一『知っておきたい法則の事典』 東京堂出版,2007,254p. 参照はp.150-151.
③日本人口学会『人口学事典 = ENCYCLOPEDIA OF POPULATION SCIENCE』 丸善出版,2018,19,800p. 参照はp.566-567.
④石川義孝, 井上孝, 田原裕子『地域と人口からみる日本の姿 』 古今書院,2011,5,126p. 参照はp.11.
-
①人口学研究会『現代人口辞典』 原書房,2010,9,391p. 参照はp.121-122.
- キーワード
-
- 人口 都市 順位規模法則 経済学 地理 分布
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2019102514194608092
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000270360