レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 千葉県立中央図書館 (2120001) | 管理番号 (Control number) | 千県中参考-2014-27 | |||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2014/06/08 | 登録日時 (Registration date) | 2014年11月22日 00時30分 | 更新日時 (Last update) | 2015年03月05日 12時47分 | |||||||||
質問 (Question) | (1)テレホンカード、(2)オレンジカード、(3)パスネット。これらの発行数の推移を知りたい。また、オレンジカードとパスネットについては流通期間が短く、発行数の推移がわからなければ、その変遷について書かれた資料でも構わない。 | |||||||||||||
回答 (Answer) | (1)テレホンカードの発行数の推移について 発行数ではありませんが、NTT東日本のホームページで、昭和57年度から最近までの各年度の販売数を一覧できます。NTT東西の合算値で、磁気カードとICカードの別、一般カードとデザインカードの別、度数の種類別に記載されています。最新版は「インフォメーションNTT東日本2013」です。NTT東日本のトップページ>企業情報>公開情報>インフォメーションNTT東日本と進み、電話・その他サービス内の公衆電話の項目で「テレホンカード販売数の推移」を見られます。 ( https://www.ntt-east.co.jp/databook/index.html ) また、下記の資料には、昭和60年度(1985)から平成6年度(1994)までの各年度の販売数が一般カードとデザインカードの別、度数の種類別に記載されています。 【資料1】『NTTの10年 資料編』p77「テレホンカード販売状況」 (2)オレンジカードの発行数の推移について 発行数の推移を記載した資料・情報源は見つかりませんでした。政府刊行物や新聞記事でしたら、大まかな傾向、断片的な数値(発行数、販売額)を記載したものがありました。 【資料2】『通商白書 平成元年 総論』p98 クレジットカード・キャッシュカード・テレホンカード(1988年まで)とオレンジカード(1987年まで)の年度別の発行枚数のグラフが載っています(但し、詳細な数値は不明)。 【資料3】「消えゆくオレカ JR切符購入カード、首都圏販売3月終了 ICカードに押され」『朝日新聞』2012年1月24日夕刊11頁 JR東日本における販売額は、1990~1996年度に毎年300億円以上。その後は、1997年度に114億円、2010年度に4億円(24万6千枚)まで減少します。JR6社合計の販売枚数は2010年度に233万枚。各社ごとの発行枚数は公表されていないとのことです。「JR東日本のオレンジカードの販売額の推移」(1989~2010年度)のグラフがありますが、詳細な数値は不明です。 同じ記事をインターネットでも閲覧できます。 朝日新聞デジタル「消えゆくオレンジカード 首都圏販売3月末で終了」2012年1月24日 ( http://www.asahi.com/travel/aviation/TKY201201240267.html ) 他にもこのようなネット上の記事があります。 msn産経ニュース「JRの「オレンジカード」来年3月で販売終了 Suicaなど普及で役目終える」2012年12月4日 ( http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121204/biz12120415090014-n1.htm ) JR6社合計の発行枚数は、2001年度に400万枚、2011年度に215万枚、2012年度上半期に17万6千枚と減少が続いています。 (3)パスネットの発行数の推移について 発行数の推移を記載した資料・情報源は見つかりませんでした。次の新聞記事とウェブサイトに2004年度現在の累積発行枚数が1億1512万枚と記載されているのが見つかりました。 【資料4】「電車・バス、全部1枚で 首都圏で07年3月から導入」『朝日新聞』2005年12月22日朝刊1頁 パスネット・バス連絡協議会/株式会社パスモ「新しいICカード乗車券の名称とデザインが決まりました」3.発行目標枚数 < http://www.shinkeisei.co.jp/old/topics/2005/065.pdf > なお、パスネットの変遷については、次の雑誌記事が参考になると見られます。但し、当館で所蔵していないため内容を確認できませんでした。 斉賀幸治「パスネット 「パスネット」の歩みとICカード導入の経緯と課題」『JR gazette』62巻10号(交通新聞社 2004年10月)p17~19 | |||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | 辞典類で各カードの流通期間を確認しました。テレホンカードは1982年発売、オレンジカードは1985~2013年3月、パスネットは2000~2008年1月です。各カードの発行元(NTT、JR各社、私鉄各社)のホームページや刊行物を確認しました。また、自館の蔵書検索、Googleブックス、各紙の新聞記事データベース、並びにインターネット検索で下記のキーワードを組み合わせて検索し、各種資料、インターネット情報源に関連情報を探しました。 (以下、確認済みの資料) 『鉄道統計年報』(国土交通省鉄道局監修 電気車研究会)及び『JR EAST』(ジェイアール東日本企画)の2013年3月付近の巻号。 『東日本旅客鉄道株式会社二十年史』(東日本旅客鉄道 2007) 『東海旅客鉄道20年史』(東海旅客鉄道 2007) 『自動改札のひみつ』(椎橋章夫著 交通研究協会 2003 交通ブックス) 『新世紀へ走るJR西日本10年のあゆみ』(西日本旅客鉄道株式会社[編]監修 西日本旅客鉄道 1997) 『NTTの10年 通史編』(NTTラーニングシステムズ株式会社編集 日本電信電話株式会社社史編纂委員会 1996) 『NTTの10年 サービス・技術編』(NTTラーニングシステムズ株式会社編集 日本電信電話株式会社社史編纂委員会 1996) 『きっぷの話』(徳江茂著 交通研究協会 1994 交通ブックス) 『JRオレンジカード大図鑑』(講談社 1992 講談社KK文庫) 『プリペイドカードビジネス』(吉田豊著 ビジネス社 1990) 『プリペイド・カードの実際と導入の手引き』(大沢光著 日本実業出版社 1990) 『JR西日本 '90』(JR西日本[編] 西日本旅客鉄道 1990) 『JR西日本 1989』(西日本旅客鉄道 1989) 『プリペイドカード 現状と課題』(通商産業省取引信用室編 東洋経済新報社 1989) 『プリペイドカードのすべて』(流通問題研究所編 ビジネス社 1988) 『テレホンカード成功の秘密』(上之郷利昭著 エヌ・ティ・ティ・アド 1986) 『ザ・テレホンカード』(神林留雄著 ダイヤモンド社 1986) (確認済みの資料終わり) なお、下記の資料(市場調査レポート)は当館で未所蔵のため内容を確認できませんでしたが、この質問の参考になる可能性があるので示します。いずれも出版者、情報源は富士キメラ総研のホームページです( http://www.fcr.co.jp/ )。 『カード市場マーケティング要覧 2006年版』「パスネットカード」 『2000年版 カード市場マーケティング要覧』「JRオレンジカード」「テレホンカード」 『カード関連ビジネスの現状と将来展望2011』「テレホンカード」「鉄道/バス乗車券(IC/磁気)」 『2014 次世代カードソリューション/電子マネー関連ビジネス市場調査要覧』「テレホンカード」「鉄道/バス乗車券(IC/磁気)」 (インターネット最終アクセス:2014年9月26日) | |||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 一般 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000163323 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 未解決 |