レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年10月01日
- 登録日時
- 2011/11/06 17:25
- 更新日時
- 2011/11/06 17:25
- 管理番号
- 9000007695
- 質問
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解決
潜水の先駆者・増田万吉の経歴を知りたい。
- 回答
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増田万吉(1836-1902)は、天保7(1836)年近江国(滋賀県)高島郡高島町に生まれる。安政6(1859)年横浜の英一番館の蔵番をつとめ、のち横浜蘭八番館番頭となり、同館主ヘフトの紹介で居留地の清掃業を請け負う。明治16(1883)年薩摩町消防組頭の石橋六之助と「両名社」をつくり、清掃と消防を事業とした。また、明治22(1889)年に「内外潜水業請負会社」を創立し、横浜築港や帷子川導水堤工事で活躍した。
- 回答プロセス
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1.自館システムで件名「潜水」×書名「歴史」で検索し、『潜水の歴史』(真野喜洋監修 社会スポーツセンター 2001年)を確認→第5章「日本人ダイバーの活躍と日本における潜水の発展」に「増田万吉」の項がある(p5-3~5-4)。
2.『人物レファレンス事典 明治・大正・昭和<戦前>編』(日外アソシエーツ編集・発行 2000年)には、「増田万吉」の記載はなかった。
3.『人物レファレンス事典 郷土人物編』(日外アソシエーツ編集・発行 2008年)に「増田万吉」の掲載あり。
4.3に紹介されていた次の資料を確認。
・『角川日本姓氏歴史人物大辞典』第14巻 神奈川県姓氏家系大辞典(角川書店 1993年)→p389に「増田万吉」の項あり。
・『神奈川県史』別編1 人物(神奈川県編・発行 1983年)→p685に「増田万吉」の項あり。
- 事前調査事項
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・『潜水読本』(山下弥三左衛門著 成山堂書店 1960年)→p12に「この時横浜に在住の山梨県人増田万吉は日本人の人夫数十人の世話方となり…」と記述があるので、山梨県出身か。その他『アラフラ海の真珠』(小川平著 あゆみ出版 1976年)『濠州への採貝出稼ぎと佐藤虎次郎』(清水昭編 1991年)等を調査した。
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『潜水の歴史』(真野喜洋監修 社会スポーツセンター 2001年) (5-3~5-5)
- 『角川日本姓氏歴史人物大辞典』第14巻 神奈川県姓氏家系大辞典(角川書店 1993年) (389)
- 『神奈川県史』別編1 人物(神奈川県編・発行 1983年) (685)
- キーワード
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- 増田万吉
- 両名社
- 内外潜水業請負会社
- 潜水
- 横浜港
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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・横浜開港資料館には、「増田平家資料」が所蔵されている。増田万吉関係資料で、居留地内消防人夫の居住嘆願書や外国人雇継の願書や写真など5点がある。
※参考『横浜開港資料館資料総覧』(横浜開港資料館編集・発行 2006年)[資料番号0104163019]p56,または横浜開港資料館webサイト(http://www.kaikou.city.yokohama.jp/document/shokemonjo/ma_01.html ※2011.10.1確認)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 伝記・人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000096301