レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/02/15
- 登録日時
- 2018/03/29 00:30
- 更新日時
- 2018/05/09 14:22
- 管理番号
- 茨城-2017-228
- 質問
-
解決
(1) 江戸時代から大正時代にかけての水戸城下の絵地図を探している。貴館の所蔵資料を教えてほしい。
特に水戸城下の武家屋敷の名前が記載されているものを探している。
(2) 貴館所蔵の絵地図の書かれた正確な年代や由来を教えてほしい。
(3) 貴館のほか,全国の図書館および歴史館,博物館等で所蔵している水戸城下の絵地図の一覧はあるか。
- 回答
-
下記のとおり回答しますので,ご確認ください。
書名の下のリンクは,国立国会図書館サーチの書誌情報へのリンクです。
記
1 当館所蔵の江戸時代から大正時代にかけての水戸城下の絵地図(屋敷割のあるもの)
まず,当館デジタルライブラリーで閲覧できる古地図を確認しました。下のページに一覧がありますので,ご確認ください。。
http://www.lib.pref.ibaraki.jp/guide/shiryou/digital_lib/sonota_syurui_chizu.html
そのうち,屋敷割のある資料は,次の3点です。
(1) 『〔江戸期水戸武士小路明細図〕 〔上市の部〕』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062768242-00
(2) 『〔水戸絵図(水戸城下図)〕』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062768252-00
(3) 『〔水戸地図〕』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062768220-00
次に,図書館の資料には,件名というキーワードが書誌データに付与されていることから,デジタルライブラリーに挙がっている資料を確認した ところ,「水戸市-地図」という件名が付されていました。
そこで,その件名で検索し,該当しそうな資料を確認するとともに,地図ケース内の地図と,郷土地図・地誌の書架にある資料を確認しました。
(4) 『徳川初期水戸武士小路明細図』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062768260-00
(5) 『徳川初期水戸武士小路明細図 寛文・延宝年間光圀時代古絵図』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062389455-00
現在の地名・施設名等補記あり。
(4)・(5)は同じ地図を元に作成しているようです。
(6) 『元禄時代水戸城地図』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I063066790-00
青焼複写のもの。2枚組。
(7) 『天保時代水戸地図』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I063066432-00
絵図を翻刻したもの。元版についての解説はなし。
(8) 『徳川初期水戸城下町絵図 天保時代水戸地図』
上記(4)・(5)・(7)と元図は同じ。
(9) 『御水家中御屋敷割図 弘化元年(弘化二年写) 』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I081183465-00
茨城県立歴史館所蔵の絵図を翻刻したもの。
(10) 『便覧水戸市全図』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062703342-00
明治35年発行の地図。一部名前の記載あり。
(11) 『水戸市街明細地図』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I063066378-00
大正8年(1919)東京交通社発行の復元図。商店名等の記載あり。
(12) 『水戸の城下町マップ 幕末版』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069585111-00
現在の地図に,水戸市等が所蔵する古地図や歴史資料からの情報を参考に江戸時代の城下絵図を重ねた地図。一部家臣の名前も記載あり。
(参考)茨城大学図書館-NEWS 2009.5.15掲載
「水戸の城下町マップ」の完成報告会を行いました(本館)
http://www.lib.ibaraki.ac.jp/news/2009/0515/kaiken090515.html
(13) 『水戸の町名』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001776162-00
付録に「天保元年「水戸地図」 (彰考館所蔵)」あり。
こちらの資料は,国立国会図書館デジタルコレクションで図書館送信対象となっていますので,中京大学名古屋図書館・豊田図書館で閲覧すること ができます。
付録もデジタル化されていますので,ご確認ください。
NDLデジタルコレクション(水戸の町名)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9643567
最後に,貴重書庫所蔵郷土資料の一覧より,該当しそうなものがないか確認しました。
(14) 『加藤又衛門屋敷分間図』(松蘿館文庫 第100巻)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062767910-00
(15) 『加藤又右衛門屋敷並びに近隣分限図』(松蘿館文庫 第101巻)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062767912-00
いずれも松蘿館文庫の一部です,加藤又衛門屋敷の周りのみの図です。
松蘿館文庫は,当館デジタルライブラリーで閲覧することができます。
http://www.lib.pref.ibaraki.jp/guide/shiryou/digital_lib/syourakanbunko/index2.htm
2 絵地図が書かれた正確な年代や由来について
当館では,基本的に文書館や博物館のように文書群単位での受入整理を行なっておりません。今回ご紹介した資料については,松蘿館文庫を除 き,いずれも個別の受入整理ですので,デジタルライブラリーの紹介や,絵図に書かれている以上の情報は分かりません。
また,当館には,古文書を読める職員がいないため,資料についてはご自身でご確認くださいますようお願いします。
3 全国の図書館及び歴史館,博物館等で所蔵している水戸城下の絵地図について
あいにく当館では,他館の情報は把握していません。お手数ですが,個別にお問合せください。
1-(12)で紹介した『水戸の城下町マップ 幕末版』に掲載されている「城下絵図類一覧」及び茨城大学図書館NEWSに挙げられている所 蔵者は以下のとおりです。
・国立公文書館 http://www.archives.go.jp/
・水戸市立博物館 http://shihaku1.hs.plala.or.jp/
・茨城県立歴史館 http://www.rekishikan-ibk.jp/
・幕末と明治の博物館 http://www.bakumatsu-meiji.com/
・徳川ミュージアム http://www.tokugawa.gr.jp/
・茨城大学図書館 http://www.lib.ibaraki.ac.jp/
・水戸市 ※担当課については,水戸市立博物館にご相談ください。
・茨城県弘道館事務所 ttp://www.koen.pref.ibaraki.jp/park/kodokan01.html
- 回答プロセス
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(1) デジタルライブラリー・貴重書庫の郷土資料一覧より,該当しそうな資料を確認。→茨城県立歴史館の「県立図書館所蔵史料」の一覧でチェック。
(2) 件名「水戸市-地図」で検索→確認。
(3) 地図ケース内の地図と,郷土地図・地誌の書架にある資料を確認。
(4) 過去に回答した事例と照合(抜けの確認)。
(5) 絵図を所蔵している館を紹介。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 〔江戸期水戸武士小路明細図〕〔上市の部〕作者不明〔製作者不明〕
- 〔水戸絵図(水戸城下図)〕作者不明〔製作者不明〕
- 〔水戸地図〕作者不明〔製作者不明〕
- 徳川初期水戸武士小路明細図作者不明荷見守文閣
- 徳川初期水戸武士小路明細図〔川又感光社〕
- 元禄時代水戸城地図作者不明水戸学振興会 (※2枚組(LM/284.6/4/1,2))
- 天保時代水戸地図市町村地図刊行会/編市町村地図刊行会
- 徳川初期水戸城下町絵図昭和礼文社
- 御水家中御屋敷割図弘化元年(弘化二年写)水戸史学会
- 便覧水戸市全図小野 直喜/著茨城印刷合資会社
- 水戸市街明細地図木谷 佐一/著タイヘイ
- 水戸の城下町マップ幕末版小野寺 淳(1955~)/著水戸観光協会
- 水戸の町名江原 忠昭(1935~)/編集水戸市役所
- 加藤又衛門屋敷分間図著者不明茨城県立図書館(製作)
- 加藤又右衛門屋敷並びに近隣分限図著者不明茨城県立図書館(製作)
- キーワード
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- 水戸城下絵図(ミトジョウカ エズ)
- 水戸市-地図(ミトシ チズ)
- 城下町(ジョウカマチ)
- 古地図(コチズ)
- 江戸時代(エドジダイ)
- 明治時代(メイジ ジダイ)
- 大正時代(タイショウジダイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土,地名
- 質問者区分
- 県外学校
- 登録番号
- 1000233551