レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年10月05日
- 登録日時
- 2019/11/12 13:40
- 更新日時
- 2020/03/14 15:27
- 管理番号
- 601
- 質問
-
解決
「上嶋和泉守」という人物について、活躍した年代(時期)を調べている。古い手鏡に「天下一上嶋和泉守」の文字があった。
- 回答
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下記の資料を紹介した。
①『和鏡の研究』(兵庫県立図書館請求記号:756.5/3)
p159-173 「第十章 江戸時代の鏡工」※香取秀真氏発見の『鏡銘寄集』に加筆をしたもの
p160 「同 和泉守天下一 前期」
「同 和泉守藤原久共 延宝七年鋳銘のものがある。前に藤原久共とあるのは同一人か。」
※同=上嶋
〈国立国会図書館デジタルコレクション〉
・『鋳物師の話』香取秀真 著 大日本雄弁会講談社 昭和22(図書館送信)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1069172
81コマ 『鏡銘名寄』◎京都の部
「同 和泉守天下一」
「同 和泉守藤原久共」
※同=上島
なお、68コマにおいて「天下一」を用いる作銘の様式の行われた時代について考察されている。
・『大阪市立博物館研究紀要.17』大阪市立博物館 編 大阪市立博物館 1985-03(図書館送信)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3431364
11-31コマ「柄鏡の変遷(そのⅡ)近世大阪の鏡師 銘を鋳出した柄鏡を中心として」伊藤廣之
18コマ 上嶋和泉守と藤原久共を同一人、もしくは同一家の鋳工銘であると記載
「「藤原久共」は、(略)江戸時代中期の代表的な鏡師銘である。」
21コマ 延享5年(1748)版の『諸職名工之部・鏡師』の項にある鏡師銘と住所
「本町四丁メ 上嶋和泉守」
23コマ 『難波丸綱目』記載の鏡師銘から個々の鏡師銘ごとに観察した結果をまとめたもの
「(6)「上嶋和泉守」銘柄鏡」
※18コマの記載についての参考図書として、当館所蔵『和鏡の研究』(兵庫県立図書館請求記号:756.5/3)を使用
【調査済資料】
②『天下人の時代』(210.48/62)
p234-237 天下一という称号について記載
③『和鏡の文化史』(756.5/12)
p135-137 天下一という称号について記載
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 芸術 (7)
- 工芸 (75)
- 金工芸 (756)
- 参考資料
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①広瀬都巽 著 , 広瀬, 都巽, 1887-1957. 和鏡の研究. 角川書店, 1974.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001279138-00 -
②朝尾直弘, 田端泰子 編 , 朝尾, 直弘, 1931- , 田端, 泰子, 1941-. 天下人の時代 : 16~17世紀の京都. 平凡社, 2003.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004094778-00 , ISBN 4582475094 -
③青木豊 著 , 青木, 豊, 1951-. 和鏡の文化史 : 水鑑から魔鏡まで. 刀水書房, 1992. (刀水歴史全書 ; 31)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002209068-00 , ISBN 4887081391
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①広瀬都巽 著 , 広瀬, 都巽, 1887-1957. 和鏡の研究. 角川書店, 1974.
- キーワード
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- 和鏡
- 古鏡
- 鋳物師
- 鋳工銘
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000265113