レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 千葉市中央図書館 (2210009) | 管理番号 (Control number) | 千葉市中央156 | ||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2018年06月20日 | 登録日時 (Registration date) | 2019年02月07日 12時09分 | 更新日時 (Last update) | 2019年03月10日 11時18分 | ||||
質問 (Question) | 山田耕筰が作曲した「赤とんぼ」の原曲はヘ長調だが、多くの教科書で変ホ長調で載っている理由が知りたい。 | ||||||||
回答 (Answer) | 理由そのものが記載されている資料は見つからなかったが、参考になりそうな下記の資料を提供した。 『音楽教育四十年史』 * 昭和22年から昭和53年の学習指導要領が掲載されており、音域についても条件が記載されている。 p20、21 昭和22年の学習指導要領を見ると、中学校第二学年までは最高音が1オクターブ上の「ミ」とされている。 中学第三学年の女子で、最高音は1オクターブ上の「ファ」になる。 (「赤とんぼ」は変ホ長調に移調することで、最高音は「ミ♭」になり、音域の条件に合う。) 下記2冊に、教科書の楽譜が掲載されていたので紹介。 『文部省唱歌集成 解説・写真集 その変遷を追って』 * 昭和22年発行の文部省編纂教科書『5年生の音楽』の楽譜(変ホ長調)が掲載。 『なつかしの音楽教科書 あの小学校6年間がよみがえる』 * 昭和30年に発行された教育芸術社の小学校音楽教科書の楽譜(変ホ長調)が掲載。 また、下記の資料には、教科書の編纂に関わった人物や教育者のインタビューが掲載されている。 『音楽教育の証言者たち 下 戦後を中心に』 p7「- 音域が、全体に低めに移調してありますね。 そうです。あまり高い声は出ないんじゃないかということで。」(昭和二十一年に文部省教科書局の事務官であった花村大氏のインタビュー) P169「いちばんいいのは、第一線をドにして、しかもフラットのついた、変ホ長調から入るのがいいのです。あれは非常に声も出しやすい。」 (小学校教師 大川内富士一氏のインタビュー) 以上の資料を提供した。 | ||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1.OPAC や CiNiiBooksで「山田耕筰」「赤とんぼ」のキーワードで検索 2.件名「音楽教育-歴史 」で検索し、教科書についての記載を探した。 | ||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||
備考 (Notes) | |||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 言葉 | 質問者区分 (Category of questioner) | 学生 | ||||
登録番号 (Registration number) | 1000251462 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |