レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年08月26日
- 登録日時
- 2007/08/26 16:47
- 更新日時
- 2012/05/31 11:25
- 管理番号
- 日向市-011
- 質問
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解決
日向木挽唄について知りたい。
- 回答
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『日向民謡101曲集』 園山民平/著 音楽之友社 1951年 (519176333)
『宮崎県の民謡 民謡調査報告書』 宮崎県教育委員会 1981年 (519169908)
『宮崎県の民謡 文献集』 宮崎県教育委員会 1981年 (519169882)
書籍が少なかったので日向市史編さん室に問い合わせた。
日向市市史編さん室からの回答
「日本は山林資源に恵まれ、建築資材の生産が多かった。それを支えてきた木挽きたちは、重労働に耐えながら、現場を歩く生活をしていた。その山に生きた人々の生活感から生まれた歌である。つまり、山に生き、山を愛し、山を住みかとした人々の心を歌ったもの。特に宮崎県は山が多く、県南・県央・県北と独特の木挽歌があり、それを塩月景幸氏がまとめ、昭和三十六年に全国大会で優勝したのを機械に、広く日本民謡大会に広めた。」
「日向木挽唄」(宮崎)
ヤーレー 山で子が泣く山師の子じゃろ ほかに泣く子があるじゃなし(ハーチートコパートコ)
大工さんより 木挽が憎い 仲の良い木を挽きわける
鋸よさがれよ 墨づてさがれ おれとお前の 金もうけ
木挽の女房にゃ なるなよ妹よ 妹だまして 姉がなる
木挽ゃ出て行く 木場の麦ゃうれる 誰を力に 麦刈ろかよ
山で伐る木は 数々あれど 思い切る気は 更にない
山師さん達ゃ 山から山へ 山師やもめで 子は持たぬ
たとえ山中 三軒家でも 住めば都よ わが里よ
「木挽唄」(北川村地方)
ヤーレ 山で子が泣く山師の子じゃろ 山師ゃやもめで子は持たぬ
ヤーレ 七十木挽にゃ物言うな娘 木挽ゃ七十が花じゃもの
「木挽唄」(諸塚村地方)
ヤーレ 切れて下らんせ新歯の鋸よ お前下らにゃわしゃさがり
ヤーレ 山でねんねすりゃ木の根が枕 木の根はずせば石枕
ヤーレ 山師さんたちゃ山から山よ 花の都にゃ縁がない
「木挽唄」(北郷村地方)
ヤーレ 鋸よ下がれよ墨まま下れ われと俺れとの金もうけよ
ヤーレ 木挽ゃ出てゆく木場の麦ゃうれる 何を力に麦刈ろか
ヤーレ 親がやるとも木挽さんにゃ行くな 仲のよいのを挽きわける
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
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- 『日向民謡101曲集』 園山民平/著 音楽之友社 1951年 (519176333)
- 『宮崎県の民謡 民謡調査報告書』 宮崎県教育委員会 1981年 (519169908)
- 『宮崎県の民謡 文献集』 宮崎県教育委員会 1981年 (519169882)
- 『日本の民謡 西日本編』 長田 暁二/編 社会思想社 1998年 (510151228)
- キーワード
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- 木挽唄
- こびきうた
- ひゅうがこびきうた
- 日向木挽
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000036996