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「日本大百科全書(ニッポニカ)」の「ラクダ」の項に
「ラクダが初めて日本にきたのは599年(推古天皇7)9月のことで、『日本書紀』に「百済(くだら)、駱駝(らくだ)一匹(ひとつ)、驢(うさぎうま)一匹、羊二頭(ふたつ)、白雉(しろきぎす)一隻(ひとつ)を貢(たてまつ)れり」とみえる。その後も高句麗(こうくり)や百済などからラクダがもたらされている。江戸時代には、1821年(文政4)、百児斉(はるしや)国(ペルシア)産の牡牝(おすめす)2頭の単峰駱駝(ひとこぶらくだ)がオランダ人によって輸入され、香具師(やし)により日本各地を回って見世物とされた。のち北国の興行に引いて行かれたが、寒気に触れて倒れたという。」
との記述あり。
●江戸時代のラクダについて記述のある以下の資料を紹介した。
・『江戸の見世物』川添裕/著 岩波書店 2000年
p99~ ラクダがやってきた
・『図説庶民芸能-江戸の見世物』古河三樹/著 雄山閣出版 1993年
p166~ 大当りラクダの見世物
・『物のイメージ・本草と博物学への招待』山田慶児/編 朝日新聞社 1994年
口絵3にラクダの絵あり。
p75~80 5 文政のラクダ
・『舶来鳥獣図誌 唐蘭船持渡鳥獣之図と外国産鳥之図』磯野直秀/解説 内田康夫/解説 八坂書房 1992年
p71 ヒトコブラクダの図あり
p119 解説あり
・『内藤正敏*民俗の発見4 江戸・都市の中の異界』内藤正敏/著 法政大学出版局 2009年
p212
・『見世物はおもしろい』川添裕/編 木下直之/編 橋爪紳也/編 平凡社 2003年
p23 カラーの錦絵あり