レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年10月17日
- 登録日時
- 2017/12/11 13:18
- 更新日時
- 2017/12/11 13:18
- 管理番号
- 0131224857
- 質問
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解決
“玄猪包(げんちょづつみ)”の包み方がわかる資料はありますか。
伊勢~の「包結記」にのっていると思う。
- 回答
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陰暦の十月亥の日に、新穀でつくった餅を食べて無病息災や子孫繁栄などを祈る行事があり、宮中や将軍、領主らが配下の者・領民たちにこの餅をさずける習わしがありました。この餅“玄猪餅”(亥の子餅、玄の子餅、猪の子餅)を将軍家が与えるときの包み方が“玄猪餅の包”です。
この餅の包みには位階その他により折形が区別されていたといわれています。その形は多数の型が残されており、いずれも凝ったものになっていました。
また包みの内の掻敷にも様々なきまりがあり、同月一番の亥の日にはしのぶの葉と菊、二番亥の日にはしのぶの葉と紅葉、三番亥の日にはしのぶの葉と銀杏の葉を敷くなどしたようです。(包結記に、しのぶと菊を添えた図あり)
「包結記」(ほうけつき)は、江戸時代の有職故実研究家である伊勢貞丈の著作で、“包記”と“結記”の二部からなる、包みと結びの作法の解説書です。
「包結記」には“玄猪餅の包”という包み方が紹介されていましたが、「日本の折形集」には“猪の子餅包”という別の包み方も紹介されていました。
以下、当館所蔵の参考資料になります。
包結記 1 翻刻・現代語訳集
玄猪餅の包 p61-69
玄猪餅の上包 p70-71
包結記 2 再現用図集
玄猪餅の包 p41-45
玄猪餅の上包 p46-47
日本の折形集
それぞれ、巻末に雛形の写真あり。
猪の子餅包 p185,220
復元「つつみの記」(伊勢貞丈著より)
玄猪餅の包 p204-205,221
「包結記」に掲載されているものと同じ。
また、国立国会図書館デジタルコレクションに「包結記」あり。
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/848851 最終確認:2017.12.7)
玄緒餅包事 27-31コマ
同上包の事 31コマ
- 回答プロセス
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次の資料には、具体的な包み方はのっていなかった。
日本の造形 折る、包む 荒木真喜雄著 淡交社 1990.2(他館より借用)
写真と解説のみ。
包み結びの歳時記 額田巌著 福武書店 1991.10
亥の子餅 p129-130
解説と完成図のみ。
日本の折形 山根一城著 誠文堂新光社 2009.10
玄猪の餅包み p44
写真と解説のみ。
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
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荒木真喜雄 著 , 荒木, 真喜雄, 1932-. 日本の折形集 : 展開図と折り方一六〇例. 淡交社, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002401386-00 , ISBN 4473013898 (当館資料番号 112176466) -
伊勢貞丈 [原著] , 荒木真喜雄 著 , 伊勢, 貞丈, 1717-1784 , 荒木, 真喜雄, 1932-. 伊勢貞丈「包結記」 : 復刻 1(翻刻・現代語訳集). 淡交社, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008490285-00 (当館資料番号 114941529) -
伊勢貞丈 [原著] , 荒木真喜雄 著 , 伊勢, 貞丈, 1717-1784 , 荒木, 真喜雄, 1932-. 伊勢貞丈「包結記」 : 復刻 2(再現用図集). 淡交社, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008490294-00 (当館資料番号 114941537)
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荒木真喜雄 著 , 荒木, 真喜雄, 1932-. 日本の折形集 : 展開図と折り方一六〇例. 淡交社, 1995.
- キーワード
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- 猪の子餅包
- 玄猪餅の包
- 包装
- 折形
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000226207