レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年04月12日
- 登録日時
- 2019/04/12 16:46
- 更新日時
- 2019/12/24 14:37
- 管理番号
- 2169
- 質問
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解決
中島敦の作品「李陵・司馬遷」と「李陵」は同一か。
- 回答
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同一。
ただし、当初の表題が「李陵・司馬遷」だったのかは不明。「莫北」「漠北悲歌」の可能性もある。
- 回答プロセス
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図書館システムでキーワード「李陵」+「司馬遷」+「中島敦」を検索。
『日本文学全集 16 宮沢賢治 中島敦』(池澤夏樹/個人編集、河出書房新社)が見つかった。
内容を確認。p.393に「李陵・司馬遷」(中島敦)が掲載されている。
またp.508の年譜で、中島敦が「李陵・司馬遷」を寄稿し、「文學界」に「李陵」と題されて掲載されたとある。
他の本も調査するため、図書館システムでキーワード「李陵」+「中島敦」を検索。
見つかった資料数冊の内容を確認した。
『中島敦全集 1』(中島敦/著、筑摩書房)p.594…「李陵」は中島の没後に初めて発表された作品で、草稿に表題はなかったこと、深田久彌が「李陵」と命名したこと、当初の表題は中島の書き残したメモ類から「莫北」「漠北悲歌」「李陵・司馬遷」など、今日まで様々な提言があるが、未だ決着していないことが書かれている。
以上より、「李陵・司馬遷」と「李陵」は同一作品である。
ただし、当初の表題が「李陵・司馬遷」だったのかは不明。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 10版)
- 作品集 (918 10版)
- 参考資料
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- 日本文学全集 16 宮沢賢治 中島敦
- 中島敦全集 1
- キーワード
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- 中島 敦
- 李陵
- 李陵・司馬遷
- 深田 久彌
- 文學界
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館員
- 登録番号
- 1000254967