レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年09月24日
- 登録日時
- 2014/11/27 16:42
- 更新日時
- 2020/04/17 15:11
- 管理番号
- 島根郷2014-09-003
- 質問
-
解決
大田市に伝わる西行の「知らで見ば富士とや言はむ石見なる佐比売が嶽の雪のあけぼの」という歌について知りたい。本当に西行が大田に来て詠んだ歌か?
- 回答
-
当館所蔵資料より以下の資料を紹介し回答。
資料1:p16-17
昔西行法師が西国巡遊の折に通り過ぎ、雪を戴く三瓶山を仰ぎ見て詠んだと伝えられている、とする。
資料2:p150-151
歌を紹介し、西行が大仏殿造営資金を集めるために陸奥の藤原秀衡を訪ねたとき岩木山を見て詠んだ歌に似ている、とする。
「佐比売が嶽」は古くから知られており、江戸時代に大田市の円光寺の無隠禅師が作った漢詩の中に西行の歌があることが書かれている、とする。
資料3:p43-45
【資料2】と同内容を紹介し、郷土史家の間では偽作とする説が有力とする。
ある地元の郷土史家は陸奥の歌と成句が一致している点から西行が大田を訪れて詠んだとしている。
また地元には西行堂があり西行像が祀ってあるなど地元とのつながりが強いとしてる。
資料4:p108
「昔西行法師屯して歌うあり、曰く『石見の国を知らずして 富士峯に積れるものと誤り認む』これもとより三瓶の曙雪のことである」としている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
-
-
【資料1】大田町誌. 大田町立青年学校, 1934.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000487774-00 (当館請求記号 092.94/62 ※貸出禁止資料) -
【資料2】石村禎久 著 , 石村, 禎久. 三瓶山の史話. 大田市観光物産館, 1967.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001111156-00 (当館請求記号 郷貸出388/140) -
【資料3】石村禎久/著. 三瓶山物語. 岡田書店, 1962.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000515291-00 (当館請求記号 郷貸出092.94/13) -
【資料4】今田俊英, 今田見信 共著 , 今田, 俊英 , 今田, 見信, 1897-1977. 三瓶山 : 見たまま聞いたまま 附・十二勝解説. 医歯薬出版, 1963.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001045701-00 (当館請求記号 092.94/15 ※貸出禁止資料)
-
【資料1】大田町誌. 大田町立青年学校, 1934.
- キーワード
-
- 西行
- 大田市
- 和歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000163700