レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年3月13日
- 登録日時
- 2017/03/29 00:30
- 更新日時
- 2022/02/25 14:27
- 管理番号
- 県立長野-12-027
- 質問
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解決
「エイトス(エートス)」のスペル、語源、意味を知りたい。
- 回答
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『日本国語大辞典 第2巻』p.602に、
エートス[名詞](ギリシア ethos「倫理的に見た性質、状態、性格」の意)《エトス・エソス》)
1 アリストテレス倫理学の重要概念。習慣的、持続的な性状を意味し、行為の習慣によって獲得
した資質をいう。
2 一般にある民族、社会集団文化、時代における慣習、習俗、道徳あるいは基底となった精神、
特質。
3 特に芸術的作品に内在する道徳的、理性的特質。気品。品位。
とある。語源についてはわからなかった。
- 回答プロセス
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1 『日本国語大辞典』で「エートス」を調査。三つの意味と、ギリシア語が語源とわかる。
2 『現代倫理学事典』にて「エートス」を調査。上記と同じく、ギリシア語が語源とある。また英語・ドイツ語表記があり、英語表記「ethos」と確認。
3 『ジーニアス英和辞典』にて「ethos」を調査。意味は書かれているが、語源は書かれていない。
4 『ギリシア語辞典』を『現代ギリシア語を書いてみよう読んでみよう』 福田千津子著 白水社 東京 2000 【891.1/フチ】使って調査。該当部分を発見できず。
5 google翻訳にて「エトス」を検索。「ήθος」。もう一度『現代ギリシア語辞典』にてこの表記を調査。p.219に、
1 本質、本性[特に人の]性格、気質、人格 2 (ある時代・社会・国民の)風俗、風習、慣例
3 道徳、道義、礼儀、モラル
とあるが、語源の記述はない。
- 事前調査事項
- NDC
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- 古代哲学 (131 10版)
- ギリシア語 (891 10版)
- 参考資料
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日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第2巻 第2版. 小学館, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002966612-00 , ISBN 4095210028 (【813.8/シヨ/2】p.602) -
小西 友七 (他)編 , 小西 友七. ジーニアス英和辞典改訂版. 大修館書店, 1994.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I107236515-00 (p.607) -
大庭健 編集代表 , 大庭, 健, 1946-2018. 現代倫理学事典. 弘文堂, 2006.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008381643-00 , ISBN 4335160402 (p.80-81) -
古川晴風 編著 , 古川, 晴風, -2002. ギリシャ語辞典. 大学書林, 1989.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002002996-00 (【891.3/フハ】p.310、502) -
川原拓雄 著 , 川原, 拓雄, 1946-. 現代ギリシア語辞典 第3版. リーベル出版, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007464660-00 , ISBN 4897986443 (【891.3/カタ】)
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日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第2巻 第2版. 小学館, 2001.
- キーワード
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- エートス
- ギリシャ語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000212953