レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年03月26日
- 登録日時
- 2021/09/10 15:54
- 更新日時
- 2021/09/18 11:52
- 管理番号
- 中央-1-0021498
- 質問
-
解決
柳田國男の著書『日本の祭』に「イスクミ」という語が出てくるが、この語の意味について解説されている資料を見たい。「居竦む」という動詞が名詞化したものだと思うが、宗教的文脈の中で出てくる言葉のため、単に「居竦み」とされる以外の意味があれば知りたい。
- 回答
-
下記の3冊に「身がすくんで動けなくなる」という意味合い以外での「いすくみ」の説明あり。
(1)『日本国語大辞典 第1巻 第2版』日本国語大辞典第二版編集委員会 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2000年
p980「いずくみ」【居竦】「すわったまま体がすくんで動けなくなること。誓言に用い、もし、この語が偽りであったならば神仏の冥罰(みょうばつ)を蒙り、すわったまま動けなくなってもよいの意。」
(2)『江戸時代語辞典』潁原退蔵/著 尾形仂/編 角川学芸出版 2008年
p137「いずくみぞ」【居竦みぞ】「誓文にいう語。この誓いの言葉にもし偽りがあったら、神罰によって動けなくなり、居竦んでしまってもよいの意。」
(3)『かたこと』白木進/編著 笠間書院 1976年
慶安三年(1650年)に俳人安原貞室によって刊行されたことばを主題とした覚え書。
p9の本文に出てくる「ゐずくみ」の語の解説として、以下のように書かれている。
「居竦」(イズクミ)「(誓言に嘘があれば)居竦んで動けなくなってもよい。」
その他、宗教関連の事典や民俗学の事典などを確認したが、見つからず。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 語源.意味[語義] (812 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- イスクミ
- 居竦み
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000304527