レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/12/18
- 登録日時
- 2016/03/28 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:37
- 管理番号
- M16010510577367
- 質問
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「護摩の灰」というのが泥棒のことを指すと聞いたが、本当か。また、その語源を知りたい。
- 回答
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①『日本国語大辞典 第5巻』の「ごまの灰」の項には、「江戸時代、人をだまして金品を取る坊主。」とあり、その由来について「高野聖(こうやひじり)の扮装をして、弘法大師の修した護摩の灰と称して押売りを行なった者の呼び名からという」とある。また同項の「語誌」に「旅人に紛れて賊かどうかのみわけがつきにくいさまを、胡麻の上にたかった蠅の見分けにくいさまに譬えた」など、その他由来についても説明あり。
②『国史大辞典6』の「護摩の灰」の項には、「街道を稼ぎ場とし、旅行者を相手に詐術をした小悪人たちのこと。」とある。また、「護摩の灰の意味についてはさまざまの説がある」としており、その由来についても説明している。
③『暮らしのことば新語源辞典』、④『歴史から生まれた日常語の由来辞典』⑤『江戸時代の交通文化』にも同様に「護摩の灰」とその語源についての説明あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 参考資料
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①日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部『日本国語大辞典 第5巻』 小学館,2001,1469p. 参照はp.1036.
②国史大辞典編集委員会『国史大辞典6』 吉川弘文館,1985,976p. 参照はp.16.
③山口佳紀『暮らしのことば新語源辞典』 講談社,2008,957p. 参照はp.367.
④武光誠『歴史から生まれた日常語の由来辞典』 東京堂出版,1998,310p. 参照はp.159.
⑤樋畑雪湖『江戸時代の交通文化』 臨川書店,1974,555p. 参照はp.485-486.
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①日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部『日本国語大辞典 第5巻』 小学館,2001,1469p. 参照はp.1036.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2016010510501177367
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000189911