レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/01/26
- 登録日時
- 2022/03/16 00:30
- 更新日時
- 2022/03/16 00:30
- 管理番号
- 6001054575
- 質問
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解決
中国の吉劇で披露される「手絹巧」について書かれた資料を知りたい。
- 回答
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『中日大辞典』(愛知大学中日大辞典編纂所/編 大修館書店(発売) 2010.3)によると、中国語で「手絹」は、ハンカチ、「巧」は技能、技術などを意味する。
「手絹巧」について書かれた資料は以下のとおり。
<図書>
・『アクロバットとダンス(寺子屋ブックス 02)』(石井達朗/著 青弓社 1999.8)
p.110-112 「孫悟空といえば、吉林省の長春市からやってきた吉劇の一九九一年の東京公演に『孫悟空-火焔山の巻』というのがあった。(略)このときにみせる「手絹巧」という雑技は、吉劇だけのものと聞く。ちょっと大きめで重ためのハンカチを指の上でクルクル回したり、それを回したまま空中に放りなげて、また指で受けとめ、じつに華麗で見事な技をみせる。たかがハンカチ一枚でこれだけゴージャスな舞台をつくってしまうのは、世界広しといえども雑技の伝統がある中国だけだろう。」
p.111に「手絹巧」の写真(白黒)あり。
<雑誌>
・安永英二「長春長白山紀行 吉林省吉劇団福岡公演によせて」『西日本文化 』270 (西日本文化協会 1991.4)p.29-36
p.30-31に「100年以上も前から演じられていた「手絹巧」が吉劇の特色となっている。これは、八角形の絹布を指先で回転させながら観客の頭上を一周して舞台に戻したり、登場人物の喜びや悲しみを巧みに表現したり、まるで絹布が生きものの様に飛び交う特技である。」
・石井達朗「身体幻戯」『ユリイカ』30(12)<409>(青土社 1998.9)p.134-139
p.138「「手絹巧」という雑技は、吉劇だけのものと聞く。ちょっと大きめで重ためのハンカチを指のうえでクルクル回したり、それを回したまま空中に放りなげて、また指でうけとめ、じつに華麗で見事な技を見せる。」
・石澤秀二「今月のスポット「吉劇」」『演劇界』49(7)(演劇出版社 1991.5)
p.95 「紅の大きなハンカチをブーメランのように自在に飛ばして戻す「手絹巧」の技が劇中にうまく導入され、(後略)」
[事例作成日:2022年1月26日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 舞踊.バレエ (769 10版)
- 演劇史.各国の演劇 (772 10版)
- 参考資料
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- アクロバットとダンス 石井/達朗∥著 青弓社 1999.8 (110-112)
- 西日本文化 西日本文化協会 西日本文化協会 268-277 (29-36)
- ユリイカ 青土社 30(12-13)<409-410> (134-139)
- 演劇界 演劇出版社 1943- 49(5-7) (95)
- キーワード
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- 雑技(ザツギ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000313669