1.OPACをキーワード「博覧会」で検索。関連のある資料が3点ヒット。
①プーランク作曲「万国博覧会にて A l'Exposition」
『クラシック音楽作品名辞典』には、「合作中の5.「オーヴェルニュ・パヴィリオンのためのブレー Bourree au pavillon d'Auvergne」、オーリック、M.ドゥラノワ、イベール、ミヨー、ソーゲ、F.シュミット、タイユフェールとの合作。」とあった。
ピアノ独奏曲で、1937年作曲、初演は1937年パリ万博会場内。
この8人の作曲家による「万国博覧会にて」の楽譜を所蔵している。
②『パリ万博音楽案内』・・・対象が1867年、1878年、1889年のパリ万博で、1937年についての記述はないが、巻末の参考文献が参考になる。
③『音楽を展示する : パリ万博1855-1900』・・・対象が1855年から1900年のパリ万博。これも1937年についての記述はないが、パリ万博の歴史的経緯がわかる。
2.OPACを音楽図書分類「762.350 音楽史. 各国の音楽. 音楽家>ヨーロッパ>フランス」で検索。
・『フランス音楽史(白水社)』・・・万博については取り上げられていなかった。
・『フランス音楽史(春秋社)』・・・第11章4「パリ万博と音楽(3)-第六回(1937)」の項目があり関わった作曲家名はわかったが、作品についてはほぼ書かれていなかった。
3.CiNiiを「パリ万博 1937」で検索。1件ヒット。全文を見ることができる。
『1937年パリ万博における音楽 / 井上さつき』
https://ai-arts.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=106&item_no=1&page_id=13&block_id=21 「ドイツ芸術週間」のプログラム、「光の祭典」委嘱作品一覧表あり。
その他の作品は、一部紹介されている。
当論文は、万博後に刊行された報告書を参照しながら音楽展の内容がまとめられているが、この報告書「Labbe, Edmond. Rapport general: Exposition Internationale des Arts et Techniques. Paris 1937」は、CiNii Booksで確認すると国内で3館が所蔵している。本学図書館は未所蔵。
また、巻末の参考文献にある『The science of enchantment: Music at the 1937 Paris Exposition / Nigel Simeone』(雑誌 The Musical Timesの論文)は、RILM Abstracts of Music Literature with Full TextあるいはJSTORで全文を見ることができる。この論文中に、全てではないが、この万博に関わった作曲家名と作品名が記載されている。
4.RILM Abstracts of Music Literature with Full Text をキーワード「paris exposition 1937」で検索。8件ヒット。(2021/3/30現在)
『Olivier Messiaen : journalism 1935-1939』は、CiNii Booksで確認すると国内で3館が所蔵している。本学図書館は未所蔵。
5.さらに、2と3でわかった作曲家について関連する資料に当たるよう案内。
・プーランクの例
『プーランクを探して』・・・p.144-145に関連する記載あり。
『フランシス・プーランク』・・・p.102に関連する記載あり。